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9.※攻め乳首、手コキ

風呂場で、向かい合わせになって互いの体を洗い合っていた。 とは言えども、ほぼ紫音に洗ってもらっている形だが。 「昔もこうやって洗いっこしていたよね」 「ん⋯⋯そうだった、な⋯⋯」 「けど、今は⋯⋯」 「はっ、ぁんっ」 泡立てていた紫音の手のひらが、朱音の熟れた乳首に触れ、淫らな声を上げてしまった。 「久しぶりに触れられて、嬉しいと思ってる? それとも、普段自分で弄ってるの?」 「⋯⋯しおんにぃのこと考えながら、弄ってる⋯⋯っ」 紫音に触れられて嬉しいと思い、素直な言葉が出てしまった。 途端、紫音は破顔する。 「そうなんだ。僕は忙しくて抜く余裕もなかったけど、今度からは僕も朱音のことを思いながら、抜く時間を作ろうかな」 「ん⋯⋯っ、しお、に⋯⋯ぃ、腰、くすぐっ、たい⋯⋯っ!」 「そうだよね。だって、朱音のココ、ぴくぴくしてるもんね」 「あっ、んぅぅ」 上に向きかけている恥部の先端を、指先で突っつかれただけでも、それが嬉しいと溢した蜜が、泡と混ざる。 足元がおぼつかなくなり、紫音の腕に掴まる。 「しおんにぃ、もういいから⋯⋯っ!」 「朱音。こういう時はなんて呼ぶんだっけ?」 「ふっ、んんっ」 片手は腰を添えられ、もう片方は足のつけ根付近を優しく触れられ、そのむず痒さで腰を引けていた。 「は⋯⋯ぁ、ふ、んぅ、しお、にぃ⋯⋯」 「朱音」 「⋯⋯紫音、ねぇ、やめてぇ」 「呼んでくれたね、いい子。一回射精《だ》そうか」 「えっ、いいッて! んぅん⋯⋯ぅっ!」 朱音の蜜と泡を潤滑剤にして、痛めない程度のやや速く扱かれる。 その触り方が気持ちよくて、離してもらおうと抵抗しようとする理性よりも、大好きな人の手で扱いてもらいたい本能が上回り、紫音のされるがままになっていた。

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