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10.※
「んっ、はっ、はぁ、あっん! し、おっん! イッちゃう⋯⋯!」
「いいよ、イくところを見ててあげる」
「〜〜ッ!」
臀部を小刻みに震わせて、紫音の手から濃厚な種が飛び散った。
ガクガクと足が震え、足元がおぼつかなくなった朱音が膝から崩れ落ちそうになるのを、紫音が抱きかかえてくれ、そのまま横に置いていた椅子に座った。
朱音は紫音の膝上に乗る形となり、その際に、萎んだ自身のが太ももに当たり、ぴくぴくと小さく脈打っていた。
「立っていられないほど、気持ちよかったの?」
「ん⋯⋯っ、紫音に触ってもらえて、嬉しくて⋯⋯」
「⋯⋯そう。そう言ってもらえて、僕も嬉しい」
頭を撫でて、優しい声で紡ぐ。
「一回洗い流そうか」と言って、泡を洗い流してくれた。
その時、シャワーのお湯が肌に当たる度、敏感に感じてしまい、何度か軽く達していた。
「朱音は湯船に浸かる?」
「なぁ、挿入《い》れてくれないの」
立ち上がろうとしていた動きが止まった。
「⋯⋯今、挿入《い》れていいの」
「だって、紫音のさ⋯⋯苦しそうだから」
さっきから当たる紫音の昂りを、わざと膝で突っつくと、「あまり触らないで」と窘められる。
「せめて、ベッドの方がいいかなって思ったのだけど」
「俺のことを気にかけすぎ。紫音も気持ちよくなってよ」
「⋯⋯」
考えているようで、押し黙ってしまった。
そこまで考えるほどじゃないのに。変に真面目だなと思っていると、「分かった」と言った。
「朱音が受け入れてくれる後ろを解してからにするね」
「⋯⋯ん」
確かに解してもらわないと、ご無沙汰となった後ろに紫音のは容易に挿入 れられないかもしれない。
だが、早く挿入 れて欲しいという気持ちが先に先にと出ていた。
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