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Classmate 8

「これが子供の頃の俺と真琴。こっちが兄貴で、これが姉ちゃん。みんなで写ってんのってさ、俺らが小学生の頃のものしかないんだ。中学の頃の俺と真琴の写真はこっちだな。」 「この人が、真琴くんかぁ……この人、化粧映えしそうな顔してるね。」 「本人の前で言うなよ〜?俺が殴られる。」 「なんで森下が殴られるんだよ?」 「そういう役回りなの。他の人殴って怪我させたら騒ぎになるけど、俺を殴ってる分には問題は発生しないから。三島が殴られたりしようもんなら、あの休み時間連中が束になってくるだろうけど、真琴には勝てねぇな。」 森下よりもよっぽど『猛獣』の呼び名が相応しそうな話の内容だ。伊織は苦笑いするしかない。背丈は悠斗よりもかなり低いようだった。伊織とそれほどは変わらない、と言っても5センチくらい高い感じだ。 あれこれ話してるうちにかなり夜も更けてきた。話し出すと言葉のラリーが面白い。 「やっべ、早く寝ないと姉ちゃんがフライパン叩きながら来るかもしれねぇ。」 「えーっ?なにそれ。」 「たまにやるんだよ、漫画みたいなこと。時間に起きてこないと朝飯が冷めるとか言ってさ。」 「森下と千佳さんのやり取りって、本当に面白いね。姉弟だから遠慮がないっていうのもちょっと違う気がするけど、なんか……そうだな……夫婦っぽいって言うの?……うわぁ、そんな嫌そうな顔しないでよ……」 「……生まれた時から虐げられてきてんだぜ?あの人は姉以上でも姉以下でもねぇんだわ。もう、この家の主みたいなもんだから。あと早めに寝ないとうるさいのがドタバタして寝れなくなる。両親と兄貴が飯食べ出すから。」 「うん、横になろっか」 学校に行ってたのもあり、電気を暗くして横になると、簡単に眠りに落ちていった。 1度は眠ったものの、予告通りの物音で目が覚めてしまった。悠斗は慣れたもので、そのまま眠っているが、音が気になり出すとなかなか睡魔は訪れてはくれなかった。 ――挨拶……した方がいいのかな……?森下はなんて言うだろう? 「ねぇ、ねぇ、親御さんに挨拶した方がいいかな?森下くーん?悠斗くーん?」 コソコソと小さな声で悠斗を揺すると、寝ぼけた悠斗が薄く目を開けた。ボーッとしたまま 「……ったく……なんでそう悪趣味な性癖持ってんの?うちの親相手にスリル求めんなよ……」 後頭部に手を回されていきなり口付けられた。 「……ん?!!んふ……ふぁ……」 驚いたまま悠斗の舌が伊織の口腔内で暴れ回る。ただの重ねるキスじゃない。その舌が意図を持って感じる所を的確に擽ってくる。段々と躰の力が抜けていく。舌を絡ませ吸われ角度を変えて口唇を吸われた。 ――ヤバい……気持ちいい…… 息が上がり、躰の中心に熱が集まっていく。 悠斗の手が外れて口唇を離された時、そのままペタン、と床に座り込んでしまった。 ――いま、何された?! 悠斗を見るとすでに熟睡状態に入っている。 ――口唇……柔らかかった……こんなキス知らない……じゃない、ファーストキス……誰と間違えたの?この部屋に止まったことのある人……どういうこと?親相手にスリルを求めるな、と言ったということは、自分のベッドで寝てることは悠斗は理解している。そして悠斗は悪趣味な性癖、とも言ったのだ。彼女?いたら千佳さんが黙っているタイプには思えない。学校の友達は定期的に来てる訳ではなさそうだ。だとしたら、話題の『真琴くん』? 徐々に散り散りになっていく物音を耳にしながらも、全然その音が気にならない。もう一度ベッドサイドに手をかけて、キスをした口唇を撫でる。柔らかい……男の口唇でもこんなに柔らかいんだ……と思っていると、 「……なに、まだやり足りないのかよ……」 腕を引かれてベッドの上に乗せられる。ウエストから手が入り込んで勃ってしまっていたものを扱かれた。声を抑えることに必死になっていると下着ごと下を脱がされて体を反転させられた。腰を高くあげた状態で後孔に舌が這う。 「……っっ!!」

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