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Classmate 9

ゾクゾクッと背中を愉悦が走り抜けていく。悠斗は完全に寝惚けているが誰かと間違えてることは確実にわかる。けれど、声を出したら止まらなくなりそうな気がして、声を出すことも出来ない。舌がゆっくりとそこをこじ開けていく感触が気持ちいい、なんてものではない。抗えない快楽に叩き込まれているようだ。 丁寧に舐められる感触が気持ちよくて腰がその先を求めて揺れてしまう。 手を伸ばした先から何かを取り中身を指に塗りつけるように伸ばしている。 「……肛門括約筋ってすげぇな。解し直しじゃん。ま、嫌いじゃないけどな。我慢しながら痛がれよ?その方がゾクゾクする……」 「ちょ……まっ……ゔっっ!!」 ヌルヌルしたものが後孔に塗られたと思ったら、指がグイッと突き立てられた。その衝撃に声を出してしまう。仄暗い部屋の中で指1本が挿入り込む。痛みと異物感で涙が溢れ出した。 「いいね……力の入り具合もいいよ。そのまま、そう、抜けてく時が気持ちいいだろ?今度はほら力抜け……出来ないんじゃなくてやるんだよ」 小さいけれど涙声で「出来ない」と言えばやれ、と返ってくる。誰と間違えてるのか、この目の前の人は誰なんだろ……伊織の知っている悠斗とはかけ離れた人が目の前にいる。 「……ゆっくり息を吐け。そう、まだ吸うなよ?まだ吐く、そう。そのまま3数えろ1.2.3」 そこで息を吐き切ると指の暈が増してグイッと中に入り込む。口を押えて 「ゔ〜ーーー!!っっ!!ンンっっ!!」 「良い締めつけ。ほら、そのままにした時、抜けてくの気持ちいいだろ?」 指が抜けるギリギリまで来ると、また緩めて中へ、と繰り返していくうちに本当に気持ちよくなってきてしまう。指2本でもかなりの質量に感じた。それでも直腸の中で指は中を広げようと蠢く。痛みと快感の狭間で、生理的な涙は定期的に流れ出すが、悠斗は楽しそうだ。 「……今日は時間かかるなぁ……1番好きなとこ触ってやりたいのに……俺挿入るまで広がるのかよ?時間ないのになぁ……」 と呟いている。ガクガクと震える伊織の上で悠斗は楽しそうに怯える姿を見ている。 「オオカミに食べられるうさぎみたいなの、良いね。その演技、またやってよ。俺、それ好きだわ、まぁ、そんな演技もあと少しで消えるのかと思うと萎えるなぁ……ん?なんか反応薄くない?反抗しないの?まぁ、いいや。そろそろいけそ……可愛く啼けよ?」 グイッと折られた指がそこを突いた途端に電流が流れたような、そのまま達してしまいそうな愉悦が全身を支配する。 「ふ!!……ぐぅっっ!!うぅん!!」 口を両手で押えていても声が漏れ出してしまう。未知の感覚に戸惑いながらも、それまで痛みで萎えていた伊織のペニスが痛いほどに張り詰めていた。 「あれぇ?おまえこんな可愛いサイズだったっけ?好きなだけ押してやるから、我慢しないで出せよ……?」 ペニスが生暖かい粘膜に包まれてその中で舐め回す舌が妙にリアルに感じて、口淫されてるとわかるし、その方向に顔を向けると頭が上下している。初めてづくしでわけがわからないまま強制的にもたらされる快感が背徳感すら連れてくる。裏筋をねっとりと舐めあげられ、飴でも舐めてるかのように丹念に舐められる。 「……えっちな味がするねぇ。気持ちいいねぇ、飲んでやるから、ほら、イけ!!」 強く吸われ、中を刺激されて、我慢の限界もあって言われるがままに放埓してしまった。 シルエットだったが、悠斗の喉仏が動くのが逆光で見えた。本当に飲んだ…… 「……濃い……1人でしてなかったの?エラいねぇ。俺も気持ちよくして欲しいんだけど?」 指は後孔に挿入ったまま口付けられる。口を押えていた手は放埓の弛緩によって滑り落ちた。ただ走った後のような荒い息をしているのに、舌を絡ませられ、青臭く苦い味が口の中に広がり顔をしかめた。 「自分の味。良いねぇ、その目…………え?」 肩で息をしてる状態の伊織は泣きそうな顔しながら悠斗を見上げている。 ――悠斗がやっと目を覚ました。

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