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第9話

幼なじみは自分の家に帰ろうとしなくなった。 学校ではスイにいつもの暴君として仕える。 周りの連中、スイが「家来」だと思ってた連中、実は幼なじみの「家来」だった奴らもいつも通りだが、恐らく何がスイに行われたのか知ってるはずだ。 だが。 誰もそんな態度は出さないことで、幼なじみがどれほどの支配を強いているのかがわかって怖かった。 スイは自分を王様だと思ってた。 だけどそんなの嘘だった。 操られていただけだ。 でも、スイもいつも通り振る舞うしかない。 今までより酷く傲慢に、幼なじみにも当たり散らし、前より酷い暴言を吐く。 幼なじみは酷い暴君に仕える家来に見えただろう。 でもスイの今までとおり決して脱がない服の理由には、幼なじみがつけたおびただしい所有の跡が加えられているのだ。 黙って従順にスイのワガママに振り回せれているだけにみえても、それは違うのだ。 学校から帰ると、主従の交代の時間だ。 ベッドルームに連れて行かれる。 どんなにお願いしても。 そこからは幼なじみが王様だった。 幼なじみはスイの小さな胸を好んだ。 微かな膨らみのある感触を手で撫でて、小さな乳首を舐めて吸い噛んだ。 「デッカイおっぱいが良いって思ってたけど。小さいけどこんなに感じる胸っていいよな」 幼なじみは笑うのだ。 そう、スイは毎日されてるうちに胸で感じるようになってしまった。 噛まれて吸われて、舌先で転がされたなら、高い声で鳴き続けるしかない。 感じても感じても止めてもらえないのだ。 薄い腹を舌や指で愉しまれ、吸い後を残される。 それにすら、もう感じてしまうようにされてしまってて。 スイの身体を愛してるからだ、と幼なじみはペニスも女の穴も後ろの穴も、全部を「可愛がる」ことに時間をかける。 「もうオレのモノになってんだから、焦らなくていい」 とペニスの挿入だけは許してくれてるが、後ろの穴を指や小さめのディルドをつかって慣らしているし、女の穴も指を深く挿れてくるようになった。 「ここは、随分小さいから、後ろよりもっと練習してからだな」 幼なじみが言う。 指で届く限りの女の穴の奥を指でかき混ぜられ、スイは哀れに痙攣する。 ディルドを挿れられた後ろの穴も収縮を繰り返す。 でももう、ピルを飲ませられている。 妊娠させてはいけないから、と。 生理がある事も知られてしまったのだ。 そのうち幼なじみは女の穴でも自分の精液を満たすつもりなのだ。 後ろの穴で、そうしたように。 「でも小さいけど、ここは気持ち良いだろ?後ろも同じくらい気持ち良くなろうな」 そう言いながら女の穴で何でも指でイカされて、うしろの穴も指でたっぶり弄られる。 女の穴と後ろを同時に弄られているうちに、確かに後ろでも反応するようになってしまった。 小さめのディルドならスムーズに受け入れられるようになってきていて。 ゆっくり抜き差しされると、それを締め付けるように感じる瞬間もあって。 でも、「後ろだけでイクのはオレのでしような」 そう言って途中で止められてしまう。 指で女の穴で指でイカせれ、触れられてないペニスから射精されるのは信じられ無いほど強烈で、スイはそうなったら、わけが分からなくなって叫ぶしかない。 射精と女性器での両方で感じる絶頂は恐ろしいほどで。 そう、ペニスはペニスで、可愛がられる。 泣いてもう許してと言ってもしゃぶられ射精を強制される。 何度も何度も搾り取られて。 「スイ、まださせてないけど、オレのも咥えて貰うからな」 そう言われる。 嫌すぎて泣く。 でも、そうされるとわかってる。 自分からするようになるかもしれない。 だってスイは今では自分からイカせて、と言うようになっていたから。 責め続けられて、それを求めてしまうようになっていたから。 女の穴かペニス、もしくは両方でイカされ、その後太ももの間にペニスを挟んで擦ったり、スイの手を使ったりして幼なじみは射精する。 スイの家に通う家政婦も、スイが毎晩性行為をしているのは知っているだろう。 幼なじみが洗濯をしてるとはいえ、毎日毎日シーツやカバーが洗濯されているからだ。 でも、その相手が幼なじみで、まさかスイが組み敷かれているとは思わないだろう。 スイは甘やかされた非行少年だと思われている。 だから、わざわざ親にも報告しない。 報告したところで、親は笑って許すだろう。 いつだってそうだったから。 「早く挿れてぇなぁ」 幼なじみは泣きじゃくるスイを抱きしめながら、そう言って眠る。 優しく抱きしめて。 スイはその腕の中で泣くしかない。 誰にもバレたくないのはスイなのだ。 後ろをまた犯され、そして女の穴も犯されるだろう。 そしていつか子供まて産まさせられるのかもしれない。 スイは怯えるしかなかった。

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