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第14話

スイはその夜自慰に狂った。 幼なじみに犯されるまで、自慰すらまともにしたことがなかったのに。 幼なじみに教えられたように、口の中でディルドを濡らす。 ペニスを模した先で唇を舐る。 舌で上から下まで舐めて咥えて、上顎の裏をディルドで擦る。 ここをディルドで擦ると気持ち良いのだ。 喉から変な声がもれる。 最近しゃぶらせられる度に、この感じがくる。 幼なじみのペニスをいつかこうやって咥えさせるつもりなのだとわかってるのに、ここを擦られるのかやめられない。 女の穴を自分で触るのは嫌でペニスを扱く。 ペニスが気持ちいい。 口の中を擦られながら、扱くのはたまらない。 でも幼なじみにここをしゃぶられるのとは全然違うし、女の穴の快感から押し出される射精の気持ちよさとは深さが違う。 射精はしたものの足りなくて、スイは泣く。 震える手で後ろの穴にディルドを差し込む。 唾液だけでなくローションで濡らしたディルドは前の晩もそこに挿れられていたから、すんなり入った。 広げられる感覚に喘いだ。 きもちい いいっ 申告してしまう。 幼なじみはいないのに。 後ろに挿れたまま胸をいじった。 こうすると、胸で感じる度に中が勝手にディルドを締め付けて腰が勝手に揺れて気持ち良くなるのをもう知っていた。 いいっ あっ きもちいい コリコリと乳首を擦り合わせ、ディルドが締め付けれられる感覚に声を上げる。 でも。 足りない。 後ろだけでイかないようにされているから。 滴る女の穴が、ここで感じたいと主張していて。 スイは泣く。 スイはこの女の穴と小さな胸が嫌で嫌で仕方なかったはずなのに。 ひんひん泣きながら、スイはそれでも、女の穴に指を挿れた。 ここで感じることは知りすぎていた。 濡れきった自分の穴に絶望する。 こんなの。 こんなの。 男じゃない。 いやだ いやだ スイは叫んでいた。 幼なじみにされる時にも叫ぶように。 でも。 スイは自分の指を止められなかった。 後ろにディルドを咥え込みながら、じっくりいじる女の穴は。 絶望するほど気持ちよかった。 女の穴の快楽に押し出されるように射精をし、女の穴だけでも気持ち良いところを沢山擦ってスイは中だけでもイった。 幼なじみの指。 幼なじみの身体の熱さ。 それを思い出しながら。 幼なじみはここにいないのに、スイは幼なじみにイカされ続けていて。 それが嫌で泣いて。 でもやめられなくて。 そして、自分では足りなくて。 スイはすすり泣きながら、自慰に狂った。 幼なじみがいない1日目だけで。 こんなことになっていた。 スイは恐怖した。 幼なじみに身体を作り替えられていた。

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