16 / 23

第16話

マンションの入口に家来達はいる。 スイは地下の駐車場から出ることにした。 スイは上の階の女性に頼むことにした。 まだ、幼なじみが家に泊まり込むようになる前、そう、犯される前、何度かエレベーター等で顔を合わせて話をするようになって。 上の階に住んでることは知ってた。 スイは自分の綺麗な容姿が女性に好かれることも知ってたし、やろうと思えば人に好かれるように振る舞うこともできた。 スイは上の階の女性にインターホンで頼みこむ。 「見張られてるので助けて欲しい」と。 本来なら女性は用心するだろう。 でも、スイは綺麗で暴力とは程遠そうで。 困ってて可哀想で。 弱々しい美少年に女性は同情してしまったし、そうなるとスイはわかっていた。 親から金を引きだすプロなのだ。 スイは。 地下の駐車場からスイは女性の車で外に出してもらった。 スイはそこから、繁華街に向かう。 こからは危険が伴うが、でも。 幼なじみといる方が危険だとスイは判断した。 こんな身体にして、監視をして、スイを支配して。 スイは誰か相手を見つけるつもりだった。 女の部分をバレないように。 立ったままで後ろから突かれるだけなら、大丈夫じゃないか。 万が一、女の部分がばれたとしても。 そこを犯されてももういい。 これ以上幼なじみに支配されるよりは。 幼なじみが与えてくる快楽は危険すぎた。 1週間幼なじみがいないだけでコレだ。 女の穴の奥深くまで犯され、後ろの穴でイカされるようになったならどうなってしまうのか。 そんなの嫌だった。 スイは相手を探しに街の中へと入っていった。 それがどれほど危険なことか、分かりもしないで。

ともだちにシェアしよう!