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第19話

「スイ・・・いい度胸だな」 幼なじみが笑った。 血まみれの顔。 刃物のような目に鋭さが増す。 スイは固まったままだった。 「他の男とするつもりだったのか」 幼なじみの声は低い。 顔は笑ってる。 それが怖い。 スイは逃げようとした。 下ろしたズボンのせいで転んでしまう。 抱き起こされた。 血まみれの手で。 スイは悲鳴を上げた。 「いいだろうしてやるよ。後ろを思い切り突き上げて欲しいんだったな」 幼なじみは淡々と言った。 「後ろでイキたかったんだろ?オレに触って貰えなくて我慢がきかなかったんだろ?」 幼なじみはスイの尻を掴んで持ち上げた。 スイは壁に手をついて身体を支えるしかなかった。 女の穴に指を挿れられ、スイは悲鳴を上げた。 そこだけには挿れられたくなかったから。 でもそこは濡れてて、幼なじみの指に吸い付いていた。 「ここは・・・後でたっぷりぶち込んでやる。今はお前の望み通りにしてやるよ。順番があるしな」 幼なじみが言った。 順番? 何の? スイは思ったが、幼なじみの熱いモノ後ろの穴にあてがわれて、思わず腰を振っていた。 6日間。 そこを幼なじみに触れられてなかった。 ディルドで自分でするのでは物足りなかった。 何より、後ろでイキたかった。 女の穴でイクみたいに。 「自分でしてたのじゃ足りなかったのか?こんなに柔らかい。一人で毎晩ずっとしてたんだろ」 笑われた。 悔しくて泣く。 いつもならどんなに酷いことをしてても、泣いたら優しく涙を拭ってくれるのに、今日はそれはなかった。 「何でもしてやる。そう言っただろ。なのに他の男とだと?許さない。スイ、お前はオレのだ」 幼なじみはそう宣言すると、思い切りスイを貫いた。 ああっ ひいっっ スイは久しぶりのそれに悲鳴を上げる。 でも。 でも。 これが欲しかったのだとわかってしまった。 ディルドより熱くて大きくて。 脈打って。 「思い切り突き上げるんだったな」 幼なじみはそう囁いて。 そうした。 いやぁ ひいっ むりぃっ スイは喉を背中をそらして叫んでいた。 ガツガツと突き上げられ、ゴリゴリと擦られた。 ゆるゆると教え込まれた後ろの気持ち良さとは桁違いの感覚に脳が煮える。 「ここでイキたかったんだろ?」 幼なじみは容赦なく腰を使う。 スイは射精していたけれど、射精の快感など分からない程の快楽の波に捕まっていた。 焼かれながら、刺されながら、切り開かれながら感じる快楽があるならこれがそうだった。 いいっ いいっ いいっ スイが叫んで。 「イク時はなんて言うんだった?スイ」 スイを支配する男が囁く。 スイはずり落ちて地面に這いつくばり、腰を持ち上げられ犯されながら叫んだ。 イかせて イかせて おねがい・・・ 「ああ、オレはなんでもスイの言うことを聞いてやるよ」 幼なじみはそう言うと、スイのソコを責め抜いた。 たまらなく感じるところを突かれ、気持ちよすぎるところを擦られ。 スイはとうとう後ろだけで達した。 その快楽の深さは意識を失うほどだった。 また熱い飛沫を後ろの穴で感じて。 出されたのだとわかった。 「可愛いスイ。・・・可愛いからこそ、許してやらない」 その声がスイに届かなかったのは。 スイにとって良かったのか 悪かったのか。 幼なじみは血まみれのまま動かなくなった男の隣で、意識を失ったスイをもう一度犯した。 スイは人形のように揺さぶられるだけだった。 でも、何度か痙攣して、夢の中でも犯されていることを身体は示していた。 それに幼なじみは満足した。 そして。 スイを抱き起こし、服を整えると。 血まみれのまま、スイを抱えて夜の街の中に消えていった。 動かなくなった男だけが取り残されていた。

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