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第20話

スイは目をさますとどこかの家にいた。 それが、何度か行ったことのある幼なじみの家だとわかった。 広い和室の部屋で布団の上でスイは寝かされていて。 幼なじみはスイの上にのしかかり、胸を舌でねぶっていた。 気絶してる間もずっと感じさせられていたのだと分かる。 しゃぶられ射精もさせられ、女の穴も舐められていたのだと。 後ろの穴をまた犯されもしたのだろう。 後の穴から精液が零れていた。 感覚が肌に残っている。 気を失っても幼なじみは許してくれなかったのだ。 だが。 スイが目覚めるまで待ったこともある。 それは それは 「目が覚めたか。スイ、いよいよ全部オレのになろうな?」 幼なじみは甘く言った。 幼なじみはスイが目覚めてから女の部分を犯したかったのだ。 スイがそれを実感できるように。 「ちょっと待っててスイ。すぐに戻ってくるから」 幼なじみがおかしなことを言った。 誰が、戻ってくる? スイは乳首を吸われて喘いだ。 自分では触るのとは全然ちがった。 甘く噛まれて痙攣する。 スイは胸だけでもイケるのだ。 舐められたかった、噛まれたかった、吸われたかったのだとわかってしまう。 足音がして、スイは固まる。 誰か来る。 ここは幼なじみの家。 誰が来る? 障子が開けられ入ってきたのは幼なじみだった。 スイは目を見張る。 でも。 今スイの胸にむしゃぶりついてるのは幼なじみで? でも入ってきたのも幼なじみで。 「3人一緒にするのは初めてだったな。スイが気を失った時とかはたまにしてたけど」 幼なじみが言った。 胸を吸ってた方が。 「お前はスイの後ろの初めてを貰ったし、スイを後ろで初めてイカせたんだから、女の子のハジメテと喉はオレのだぞ」 入ってきた方が言った。 どちらも全く一緒でわからない。 混乱しているスイに2人は笑った。 「オレは2人で一人。一人の名前しかない。オレたちはそういう存在なんだよ。オレは一人なんだよ、2人だけど」 2人は同時に言った。 入ってきたもう一人はスイの足元に寝転がり、スイのつま先を咥え始めた。 乳首をなめられ噛まれ、つま先をなめられ、指の間を舐められる。 スイはその感覚に蕩けてしまう。 足の指を吸われて噛まれ、乳首を吸われて噛まれる。 「スイ、また元気になった」 ペニスを撫でられ、 「ここも溢れてる」 女の穴に浅く指を差し込まれた。 スイは混乱して首をふる。 でも気持ち良くて。 でも、分からなすぎて怖くなる。 説明する、と幼なじみ達は笑った。 「オレはね、影なんだ」 幼なじみの家は旧家だ。 幼なじみの家が代々栄えてきたのはある家業をしてきたからだ。 それはいろんな者を消し去ることだ。 それには代々生まれる双子が必要とされた。 双子が生まれる家系なのだと でもそれは秘密裏にされた。 1人として育てられ、2人いることは家の外で知られることはない。 交代で学校に行き、名前も1人しかない。 それはもう一人いることを隠すためで。 絶対的なアリバイを持つ、存在となるためで。 だから幼なじみはずっと交代でスイの隣りにいて、スイのために誰かを排除する時は、完全なアリバイを持ちながらもう一人が行っていたのだ。 「スイをオレのモノにしても良いと一族の許可が出た。オレは2人でも伴侶は一人しか手に入れないと決まっている、ならスイじゃないとダメだと2人で言ったんだ」 幼なじみが嬉しそうに言う。 一族の集まりで、昨日やっと許可が出たのだと。 スイはその話し方に目眩がした。 オレ達ではなく「オレ」なのだ。 この2人は自分が一人だと思っている。 それにスイは恐怖を感じた。 「スイの女の子の初めてはオレが貰う。約束だっただろ?後、喉もな。スイに初めて触ったのはお前だし」 足元にいた方の幼なじみが、スイの上からもう一人を押しのけてスイの上にかぶさる。 「いいよ。約束だし。でも見てる。今日から3人でしてもいいからな」 もう一人が笑って言った。 「オレがここでちゃんとスイをイカせてからだからな。3人ですんのは」 スイの脚を押し広げながら幼なじみが言う。 どちらがどちらなのか全くわからない。 それを思わず言葉にしていて、それを聞いた幼なじみが笑った。 「どちらでも同じ。オレだよ」 本気で言っているのだとわかった。 その得体の知れなさに血の気が引いた。 「スイ・・・」 甘く囁かれた。 身体の上で体重を感じながら。 その横で覗き込むように座りながら。 2人分の声なのに1つのようだった。 スイの怯えを気にもせず、濡れたスイの女の穴に幼なじみのモノがあてがわれた。 後ろの穴の時よりも強い恐怖に逃げようとした腰を捕まれ、スイのソコに幼なじみのペニスがゆっくりと沈んでいった。 ああっ やめて いやっ そこを犯されることに恐怖を感じていたスイが泣き叫ぶけれど、当然やめてもらえることなく。 「小さくてキツイ・・・たまんねぇ」 ゆっくり揺すりながら入る幼なじみが気持ち良さそうに呻く。 「スイ気持ち良いんだ、ペニスがピクピクしてる」 見ている幼なじみが囁く。 狂ってる。 スイはそう思った。 何もかもが狂ってる、と。

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