22 / 23
第22話
スイの喉を初めて犯したのは、女の穴を犯した方だったのだろう。
そうすると言ってたから。
スイは無意識のうちにディルドにしていたように先端を舐めて唇で扱き、大きく口を開いて咥えこんだ。
頭の後ろを掴んで動かされ、大きなペニスで上あごの辺りを擦られて、ひくん、と身体を震わした。
「ここ気持ちいい?スイは覚えがいいね」
頭を撫でられ、ゆっくり動かれた。
苦しいのに。
喉奥まで塞がれたのに。
そしてそんなどころを突き上げられたのに。
えづいて、むせたのに。
なのにスイは射精していた。
いや、射精感だけが、もう勃起しないペニスから伝わって、スイは震えていた。
喉に出されて、飲まされて。
その後、もう一人にも喉を犯されて。
「スイはオレのになった」
幼なじみ2人は喜んでいた。
「オレは今度女の子」
「オレは後ろ」
2人が止めるつもりがないのを呆然と聞いていた。
「一緒にするか」
「しよう」
2人は言い合った。
そんな。
スイはフラフラと這って逃げようとした。
そんな、2人一緒だなんて。
逃げられなかった。
スイを抱き抱えたまま、後ろの穴をまず埋められた。
もう無理だとスイは思っているのに、後ろの穴は嬉しげに幼なじみを締め付けていた。
犯され放たれていた精液がこぼれる。
うんっ
ひうっ
スイは喘いでしまう
「ああ、スイは後ろの穴も可愛いな」
ゆるゆると動かされ、囁かれ、スイは身体を震わせた。
それから前の穴を埋められた。
「スイの女の子もいいね、ああ、美味しそうにオレのをしゃぶってる」
軽く回しながら挿れられスイはすすり泣いた。
後ろを拡げられているのにさらに前が満たされて、スイは喉を垂直に立てて叫んでしまう、
むり
こんなの
むり
ああっ
いいっ
いいいっ
でもゆっくり動かれて。
「ああ、すげぇ。襞越しにお前のペニスがわかる」
幼なじみのどちらかが言う。
「ああ、これすげぇ」
興奮して応える。
どちらかが。
スイも2人のペニスとそれが襞越しに触れ合うのがわかってしまって、仰け反る。
一人に犯されるのとはまるで違う、2人に二つの穴を犯されるこの感覚。
こんなの。
おかしすぎる。
おかしくなる。
回らぬ舌で訴えても喜ばせるだけで。
「もっと動くよ」
2人が、いや、ふたつだけれど一人の声がいった。
2人が容赦なく動き始めた時、スイは快楽には果てが無いことを知ることになった。
女の穴の底無し沼と後ろの穴の焼けつくような絶頂
それは同時に交互にやってくる
スイの中で襞越しにふたつの同じペニスが擦れ合う。
その時に弾けて焼けてスイの中でふたつが溶け合うようで。
「スイ、スイん中で1つになる」
「ああ、スイお前最高すぎる」
喘いで叫ぶのは幼なじみも同じで。
幼なじみ達はスイの中で互いを感じあっていた。
スイだけではなく互いを。
スイを通して2人が1つになれる感覚に酔っていた。
2人は狂ったようにスイの中で突き上げあい、互いを感じスイを求めた。
スイに2人は交互にキスし、そして、幼なじみは自分自身だと思ってる互いともキスし合った。
2人は笑い合う。
自分自身とのキスに。
そしてスイの中で繋がってることに。
それは背徳のセックスだった。
スイを犯し自分ともセックスをする。
スイがふたつの穴を持つことが幼なじみ2人に特別な意味を持った瞬間だった。
幼なじみ達はますますスイに狂った。
女の穴の奥まで犯され、後ろの穴の奥をぶち抜かれ、両方の最奥を揺すられ、スイは歯の根が合わない程に震え、爪先は丸まり、指は虚空を掴むように硬直していた。
声すらでない
スイの喉は開いたままで。
スイの意識は焼ききれた。
でも。
幼なじみ達は止まることはない。
スイは気絶しては激しい高いに呼び覚まされ、気絶して呼び覚まさされ、絶叫して、喘いで、すすり泣き、また絶叫して気絶する。
どちらからもまたキスされて。
ペニスや胸まで弄られて。
ゆるして
ゆるして
ゆるしてぇぇえ
スイは耐えられなくて気絶から呼び覚まされる度、懇願する。
何もかもがおかしすぎた。
でもゆるされない、
わかっているのに。
2人の射精は同時で、スイは今までで一番深くイカされた 。
でも終わらない。
「スイ愛してる」
「スイ逃がさない」
今度は前後を入れ替えて2人は始める。
スイの中で1つになれることが2人の執着にさらに火をつけた。
そしてそれぞれが執着する、自分のモノと決めた穴で始めたから余計にだ。
この2人を見分けることはできないが、どちらの穴に執着しているかでどちらかなのかは分かるだろう。
オレの
オレの
オレのスイ
スイオレの
2人はスイに囁きあう
オレの女の穴はいい
いや、オレの後ろの穴こそいい
ここを突いたらスイが可愛く痙攣する
スイのここを擦ればスイは甘イキしつづける
2人は言い合いその言った通りのことをやり合う。
2人でスイを分け合えることが嬉しくてたまらないかのように。
もう許して
ゆるして、
帰して
かえりたい
スイが泣く。
イカされ続けながら。
「帰れない」
「帰さない」
幼なじみは言い切った。
「一族の許可が出たって言っただろ」
「オレは色んな連中のために動いてる、だから」
「スイを帰さないなんて」
「簡単なこと」
両耳をそれぞれに噛まれながら囁かれた。
まるで愛の告白、プロポーズの言葉のように。
いや。
幼なじみにはそうなのだろう。
スイは絶望した。
スイは。
ここに閉じ込められて。
この2人に犯され続けるのだ。
「オレの穴はいい」
「オレの穴だって」
2人は狂ったようにスイの執着する方の穴を犯し続ける。
スイの中で襞越しに互いのペニスを感じることに嬉々とする。
いいっ
いいっ
スイもそう叫んでる。
気持ちい
いいっ
でも。
でも。
「逃がさない」
「何でもしてやる」
そう囁かれてスイは、どこにも逃げられないことを知る。
でも。
同じ二人の男に犯しつくされる快楽に。
今は溶けてしまった。
快楽に逃げてしまった
ああ。
これは。
終わることはない。
そこからスイは目を背けた。
おわり
ともだちにシェアしよう!