「たちそうですよ？」 「ほんとだ、すごい。久しぶりに見た」 直哉さんのは緩やかにたちあがっていた。 「お尻からの刺激って医療目的でもあるそうなんで、よかったですね。どうします、つっこむ側にします？」 「いや、中折れしたら申し訳ないし、あんまり自身ないから。それに、なかもたったからかな？　ちょっと気持ちよくなってきたし、知花君が良ければこのままで。どうはいりそう？」 なかをぐるぐるとまわして抜いた。いけるかもしれない。 「いけるかもしれません。しんどかったら教えて下さいね」 「わかった」 バックの方が楽だろうと、そのまま覆いかぶさるようにゆっくりと挿入した。しっかりほぐされたそこはぎゅうぎゅうとしめつけながら迎えてくれた。 「うわ」 前をつかうのが久しぶりで、ずいぶん待たされたのもあって、ばかになるほど、気持ちいい。ゆっくり味わうように腰をすすめて、奥までしっかりうめこんだ。 　おおきく深呼吸すると、自分のがわずかに動いて、それをたしかめるようになかもうごめく。 「はっ」 　直哉さんは短く息をしてる。 「大丈夫ですか？」 「うん。知花君さ、敬語やめてよ。さっきから、知花君が敬語だから介護と思うんじゃないかな？」 「介護じゃないです！　えっと、じゃあ、動くよ、直哉さん」 「うん、善、もっと動いて」 「やばいっ」 とても柔らかい声で微笑まれて名前を呼ばれて、脳のどこかがぶちぎれそうになったのを、なんとかいなす。直哉さんは冗談を言えるぐらい余裕のようなので、ぐぐっと、気持ちがいい場所を押し付けながら腰を動かした。 「あっ、まって、いいかもっ、んんーー」 「前も触るね？」 　前を触ると直哉さんは上半身がびくりとはねた。直哉さんに覆いかぶさって、自分の体を押しつけて密着させた。肌がふれるのがきもちいい。片手で直哉さんのを触りながら、首をなめる。 「うわっ、ちょっと、まって――、……ほんと、ひさしぶりだからっ、んん、あっ、」 　枕に顔を押し付けていて、声は聞こえにくいけど、中はしまるので、きもちいいらしい。前もちゃんと立ってきた。 　あんなにふだんかっこいい直哉さんが俺の下で喘いでいて余計に興奮する。強く腰を打ち付けて、震えてる背中をかじった。直哉さんはシーツを強く握っている。 「はっ、これ、駄目だ。ふっ……、善、だしたい、お願い、助けて」 「エロすぎ」 直哉さんからのお願いに、前をぐっと絞り出すようにこすった。量はすくないけど、出るものが出て、中がひどく収縮して俺もそこで射精した。 　出した余韻を味わって抜いた。直哉さんはそのままばたりと布団のなかに倒れた。事後の疲れ切って横たわる姿にむらむらしてしまいそうになるけど、抑える。直哉さんは動き出さない。やっぱり男に掘られるダメージが出かかったのか。 「直哉さん、直哉さん」 　おそるおそる声をかけてみた。 「恐ろしく疲れた。でも、久しぶりに射精できた」 顔だけ向いた直哉さんは別に怒ってもないし、普通に笑っていた。 「あ、えっと、おめでとうございます」 「ありがとう。すごい気持ちよかった」 「俺も、よかったです」 「敬語」 「あっ、すぐには難しいよ」 　直哉さんの横に寝転んだ。直哉さんは頭を撫でてくれる。やっぱり子供あつかいだって思ったけど、これも彼の愛情表現だと受け入れた。 「もう今日は疲れたから寝たいんだけど、明日の朝、ここの温泉行こう」 「行きたい」　 「これからもよろしく、善」 「はい、直哉さん」