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ずっとずっと一緒だよ②
皆様、あけましておめでとうございます🐲♡
昨年も葵君&成宮先生を読んでいただきありがとうございました♡
🐢より遅い投稿ペースにも関わらず、たくさんの方に読んでいただき、リアクションをいただきました。本当に嬉しいです(՞៸៸›⩊‹៸៸՞)♡
今年もゆっくりではありますが頑張って投稿して参りますので、よろしくお願いします♡
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「 はぁ……ようやくキリが付いた……」
「成宮先生、お疲れ様です」
「葵もお疲れ」
病棟から医局へと向かう途中のベンチに、2人して倒れ込むようにして座る。
患者さんの容態に盆暮れ正月なんてない。立て続けに予想外の急変があり、その対応に病棟内を走り回った。
「今頃お湯をいれた蕎麦はどうなっただろう……」
天井を仰ぎながらポツリ呟く。
病院あるあるなんだけど、「今日は平和な夜になりそうだね」なんて話をすると病棟内が慌ただしくなる。そんなこと知ってはいたけど、夕方の回診の時にあまりにも落ち着いていた患者さんの容態に、
「今日は平和な当直になりそうだな?」
「はい。年越し蕎麦でも食べましょうか?」
「いいね、お湯沸かすか」
油断した俺達はインスタントのカップ蕎麦にお湯を注ぎ、仲良く「いただきます」と手を合わせた次の瞬間……成宮先生のPHSが着信を知らせた。
「マジか……」
2人で顔を見合わせてから、慌てて病棟へと向かったのだった。
「でもよかったです。みんな落ち着いて……」
「だな……。あ……」
「え?」
「葵、Happy New Year」
時計の長い張りがカチッと12の数字を指していた。温かな吐息が頬にかかったのを感じて、フワリと甘い伊達巻みたいな感触が唇に触れる。
少しの間チュッチュッと唇を啄まれていたけど、いつの間にか逃げられないように後頭部を押さえつけられ、成宮先生の熱い舌が口内を無遠慮に這い回り出した。
「あッ……ふぁ……ッ」
突然のキスに戸惑ってしまい少しだけ体が逃げてしまう。
「こら、逃げんな」
「んんッ……あ……」
夢中でキスを受け止めて、口から溢れ出しそうな2人分の唾液を夢中で飲み込んだ。
どんどん熱の籠るキスに、成宮先生の首に腕を回してしがみつく。息をつく暇もなくて、苦しくて……でもお願い、やめないで……。
「葵、キス、気持ちいい?」
「気持ちいい……もっとして……」
「ふふっ。蕩けてるところ申し訳ないけど、2024年になったよ?」
「え?」
「今年もよろしくな」
ギュッと抱き締めらた瞬間、心の中にワッと幸せが広がっていくのを感じる。
ヤバい、俺この人が好き過ぎる……。
苦しいくらい幸せで泣きたくなった。
「2024年もずっと一緒にいてください。俺、いい子にしますから」
「2024年も、2025年もずっとずっと一緒にいるよ」
「嬉しい……」
成宮先生の胸に頬擦りをすれば優しく頭を撫でてくれる。
俺、2024年がどんな年になるか楽しみで仕方ないです。
どんな幸せな一年になるだろうってワクワクするし……医師としてもっと成長できるだろうか……ってドキドキもする。
ただそんな中、成宮先生がいつも隣で笑っていてくれたら、それだけで十分だ。
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