176 / 184
飴玉みたいに甘い恋④
「ふぁッ、あ……」
成宮先生のねっとりとした舌遣いに、ふと漏れてしまった甘い甘い吐息。
「あっッ……んぁ、は、……ぁッ」
その声はあまりにも切なくて、艶やかで。出した本人がびっくりしてしまった。咄嗟に口を塞いだけど、次の瞬間目に飛び込んできたのは泣きそうな成宮先生の顔だった。
「葵、もしかして気持ちいい?」
「は、はい……気持ちいいです……」
そんなにも不安そうな顔をされたから、嘘なんかつけるはずがない。
「良かった。良かった」
泣きそうに笑うから、胸が張り裂けそうになった。
成宮先生……素直になれなくて、ごめんなさい。
乳首を飴玉のように舐められれば、「んぁ、はぁッ……あっ」甘い喘ぎは止まらなくて。
「ありがとう、葵。すげぇエロいじゃん」
成宮先生が妖艶に笑う。そう言うあなたのほうが色っぽい。大人の色香にクラクラしてきた。
「葵、めちゃくちゃ可愛い。興奮する」
頭を優しく撫でられた。
こうやって太刀に誉められて、喜んでもらって猫は少しずつ成長していく。
そう、愛する太刀を悦ばせる為に。
更に愛される為に。
🍬🍭𓂃◌𓈒𓐍
「やぁ、やぁだ……そんなん我慢、できない……」
女の子みたいに甘ったるい声が、静かな室内に響き渡る。
回数を重ねる毎に、猫は甘く可愛く鳴く方法も修得した。
「嫌じゃなくて、「いい」だろ?」
「うん……いい。あッ、気持ち、いい……」
俺の声を聞いて満足そうに微笑む成宮先生。
成宮先生の舌に、指に翻弄され口から次々に漏れるあられもない声。むしろ、今は声を出さずに我慢しろ、って言われたら凄くしんどいと思う。
だって、気持ち良すぎて苦しいくらいで、喘ぐという呼吸をしないと自分が壊れてしまうんじゃないかって思う。
「あぁ、んぁ……はぁぁん、やぁ……!!」
「そんなに葵はここが気持ちいいの?」
いわゆる挿入の前に秘部を解すわけなんだけど、これがめちゃくちゃ気持ち良くて。
猫にならなければ、絶対に知るはずもなかったこの快感に振り回される。
意味がわかんない。なんでお尻ってこんなに気持ちいいんだよ……。
「ここ…だろ?」
「んぁッ!! やぁ、あ……んッ。はぁあん……!!」
成宮先生が一点を突いた瞬間、頭から爪先まで快感の津波が押し寄せる。
「そこ、気持ちいい……千歳さん、ダメ……ダメだよぉ……!!」
そんな俺の言葉なんか無視して更に弄ばれてしまえば、指以上に熱くて昂るものが欲しくて仕方がない。
「千歳さん……挿れて……千歳さんが欲しい」
太刀の望むように、太刀を悦ばせる為に、太刀に調教された猫は「我慢できません」と、すがり付く以外に方法がなくて。
「葵、可愛い。よくできました」
誉められて、甘やかされて、ご褒美をもらうんだ。
そのまま股を大きく開き成宮先生を受け入れ、甘い声で自分を抱く男を悦ばせる。
俺は段々猫が板についてきました。
「千歳さん、もっともっと……足りない……あ、んぁ……奥、奥まで欲しッ……ねぇ、ちょうだい?」
潤んだ目で誘惑すれば、
「エロ過ぎんだろ?」
最高の誉め言葉をもらい、更に妖艶さを学ぶ。
結ばれた部分から響き渡る卑猥な水温に、唇を貪り合うリップ音と吐息、腰を打ち付けられる毎に肌と肌が合わさる音が、静かな室内に響き渡る。
興奮は最高潮となり、快感に突き落とされた。
ともだちにシェアしよう!