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4-16※シャワオナ
「⋯⋯?」
下腹部に重みを感じ、下を見やると目を見張った。
あろうことか、中心部が勃っていたのだ。
何故、今、このタイミングで。
「意味が分からなすぎるだろ⋯⋯」
頭を抱えた。
その間もシャワーのお湯が先端に当たり、むず痒さを覚え、それすらもため息を吐いた。
ひとまず。
「抜くか⋯⋯」
シャワーを手に取り、椅子に座った後、温度と水圧調節をし、足を開き、先端に当てていく。
「んっ⋯⋯はぁ⋯⋯ふっ、あ、んぅ」
連続で微力な刺激が、一番敏感な部分に当たってたまらない。
小さく喘ぎながら、少しずつ先ほどの温度にしていき、水圧も上げていく。
「あ、くっ、ん⋯⋯っ、あぁ、は⋯⋯」
どんどん感度が増していき、無意識のうちに腰をくねらせていることに気づくが、止まらない。
もっと、もっと刺激が欲しい。
ふいに、肩に触れられた紫音の指が頭に浮かぶ。
あの指でこの熱を持ったモノを、扱いてほし⋯⋯──っ!
「あ⋯⋯っ! いっ⋯⋯んッ!」
ぶるりと、体を震わせた後。
お湯と混じり合うように白い液体が溢れ出す。
達した。
腰を震わせ、今もなおシャワーを当て続けていたこともあり、時折、大きくビクッとさせていたものの、シャワーを止める。
そして、やって来る疲労感と深い後悔。
なんてことを想像してしまったんだ。
これじゃあまるで、紫音のことを⋯⋯。
「違うっ! 違うっ!」
風呂場に響くのを気にせず叫ぶと、シャワーをほぼ溜まってきた湯船に投げると、気を紛らすためと体が冷えたきたこともあり、体と髪を雑に洗うと、湯船に浸かった。
じんわりと体を包み込むような温もりにほっと安堵していたものの、紫音の温もりを連想してしまい、顔にお湯をかけた。
「もう、なんなんだよ⋯⋯」
「朱音ー! いつもみたいにのんびりと入っているんじゃないわよー! 紫音君も次に入るんだから、早くしなさいねー!」
「⋯⋯っ! わ、分かってるわー!」
突如、風呂場と扉を叩きながらくぐもった母の声に思わず立ち上がるぐらいに驚き、その腹いせに叫び返す。
紫音が風呂を上がってもまだいることを無慈悲に告げられる。泊まっていけばと言ったのは自分であるので、自業自得なのだが。
「⋯⋯何を意識してるんだ。平常心、平常心⋯⋯」
立ち上がったついでに湯船から出、母がいないことを扉の隙間から見て、風呂場から出た。
カゴに入れてあった携帯端末に、下着とパジャマ代わりにしているシャツと半ズボンを身につけ、タオルを肩にかけ、脱衣所を出ていく。
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