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6-17※兜合わせ

「⋯⋯しおんにぃ、今から何をしようとしているんだ⋯⋯」 「これなら、一緒に慰められる」 「一緒に、って⋯⋯あぅ⋯⋯っ」 ゆっくりと、紫音は手を動かし始める。 それだけでも、熱を帯びた紫音のが密着しているのもあり、興奮が冷めなく、その証拠に先から蜜が溢れ、ぬちぬちといやらしい水音が、二人の乱れた息と混ざり合う。 「はぁ⋯⋯ふっ⋯⋯あ、しおん、にぃ⋯⋯っ、変なっ、変な⋯⋯感じが⋯⋯っ!」 「⋯⋯気持ちいい、のか⋯⋯っ?」 「気持ち⋯⋯いい⋯⋯? きもちいいっ! きもちいい、のかも⋯⋯! 一人で⋯⋯あっ⋯⋯する、よりも⋯⋯っ! ⋯⋯もっと、触って! 」 「一人で⋯⋯っ! そんなことを言われたら⋯⋯っ、してあげるに決まってるだろっ!」 「あぁッ!」 紫音の大きな手が激しく上下に動かされ、自分の意思とは裏腹に嬌声を上げてしまう。 こんなにも大きな声を上げ続けていたら、今度こそ誰かに気づかれてしまうのに、気持ちよすぎて声が我慢出来ない。 だったら、せめてもと紫音のブレザーの袖辺りで口を塞ぐ。 その時、ふんわりと匂いが漂った。 紫音の匂いだ。それが鼻腔をくすぐる。 普段であれば安心するだけの匂いのはずなのだが、状況が状況であるからか、興奮する材料となり、そして、腹の奥から波が来るのを感じた。 「あぁ⋯⋯っ! ん! イッ、ちゃい⋯⋯そ⋯⋯! しおん、に⋯⋯っ!」 「はぁ⋯⋯あぁ、⋯⋯俺もそろそろ⋯⋯っ! イッ⋯⋯くぅ⋯⋯っ!」 「あっ、そのまま⋯⋯射精し、た⋯⋯らっ、イくっ!」 汚れてしまう。 そう思った直後、紫音が着ていたカーディガンが二人の震えている自身を覆い被さる。 ダメ、そんなことをしたら…⋯! しかし、そう思っている時はもうすでに遅く、放たれた精をカーディガンが受け止めた。

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