「急にするから、びっくりしたけど······ヨかった」 恥ずかしげに、けれども、小さく笑った。 紫音は目を丸くしたものの、ふっと笑った。 「そう。恥ずかしそうに言う朱音が可愛いね」 唇をなぞるように愛おしげに触った。 「念のため、もう少ししてからだけど、挿(い)もいい？」 「······ん」 甘えるように紫音の指を吸いついた。 狼狽えるような声が聞こえたが、構わず指しゃぶりのように吸い、舐めていると、油断していた後孔が窮屈に感じた。 「はぁ！ ふっ、んッ、あっ、あ！」 「甘えん坊の朱音は、僕の指を咥えてないと寂しいのでしょう？」 「ふっ、ふ、んっ、はぁ···っ、ふっうっ」 口の中と後孔を蹂躙され、気づけば、腰を緩く動かしていた。 やばい。おかしくなりそう。こんなのずっと続けられたら、また──。 「はぁっんっ！」 口のと同時に引き抜かれたものの、後ろの方が刺激が強く、叫びに似た嬌声を上げた。 「······朱音。挿(い)れるよ」 パチン、と、ゴムの弾く音が聞こえた後、朱音の腰を抱えて、緊張気味に言ってきた。 「スるなら、紫音を見ながらがいい」 ゆっくりと体を動かし、紫音と向かい合う形となった。 その時、紫音のゴムに包まれたモノを見た。 朱音の乱れた姿だけで、硬く反り上がったと思うと、恥ずかしくも、直前になっても朱音のナカに挿るのだろうかと、一抹の不安があった。 けれど。 「⋯⋯挿(い)れて」 足を大きく開き、スカートを捲り、紫音に解してもらった穴を見せつけるように、指で広げた。 「可愛いおねだり。いいよ」 頭を撫でてくれた後、ローションを自身のに垂らし、宛てがう。 「ゆっくり挿(い)れていくから、僕に合わせて呼吸をして」 朱に染まりながらも、顔に出てしまったのだろう、曇る顔を安心させるような微笑みを見せてくれた。 それに対して小さく頷くと、「いい子」と言って、ゆっくりと朱音のナカに沈めていった。 紫音の指とは違う、まだ先だけであろうが、その下から押されるような感覚に息が詰まった。 「朱音、ゆっくりと息を吐いて」