眼前に無理やりにでも笑みを見せる紫音に促され、短く息を吐く。 それに合わせて、紫音が押し進めていく。 指の時はさほど感じなかった、肉壁が紫音の熱の形に象られていくことに、やはり窮屈さは覚えるものの、直に繋がっていることが感じられ、確かなモノが奥に進めていくほど、少しずつ満たされていくのを覚えた。 「あ、·····っ、んっ、は、あ⋯⋯はぁっ？！」 ゴリッとした部分が紫音のに当たり、思わず体が跳ねた。 さっきは、触れるか触れまいかだったのだろう、それが今快感を得る一種の糧となった。 「一番イイところに当たった？」 「う、ん⋯っ、ヤバい⋯⋯っ」 「僕も、そんな顔を見せられたら、我慢できない⋯ッ」 「んアッ！」 ずりゅ、と深く差し挿れた衝撃で、我慢汁が下着に染み出す。 やや理性で動いているらしい、極力朱音の負担にならないよう突いてはくれているが、それがかえってもどかしい。 「しお、んっ、⋯いい、からぁ、んッ、もっと、は⋯っ、突いて⋯っ」 「いいの？ だって⋯⋯」 「いいっ！ 紫音だって、気持ち、よくない⋯じゃないの⋯。一緒に、はぁ⋯気持ち、よくなりたいし⋯⋯」 行為の途中で、こんなことを言うのが、紫音がじっと見つめてくるのが恥ずかしく、目線を逸らした。 すると、不意に頭を触ってきたことで反射で紫音を見やると、意を決した顔と目が合った。 「⋯分かった。もっと突いてあげる」 腰を掴み直すと、腰をゆるゆると振り始める。 早くして欲しいと、一緒になって腰を動かしていると、あの部分が当たり、甘い息を漏らしてしまう。 朱音の艶っぽい声に興奮されたのか、急かすように腰を緩く動かしていることに応えてなのか、腰の動きが速まる。 「は⋯、あ、あっ、んっ、ふぅ、あっ」 「朱音、きもちい⋯っ？」 「うん⋯っ、しお、んっ、も、きもちい⋯？」 「うん、きもちいい、よ⋯」 「よかったぁ⋯っ」 快楽に身を委ねそうになる体を起こし、その勢いのまま、紫音の首に腕を絡め、身を屈めた。 驚きが隠せない紫音に、悪戯な笑みを見せる。 「⋯⋯しお⋯っん、キス、しながら、イキたい⋯っ」 「⋯⋯いいよ」