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第6話 蓉※

営業部のエースは手際が良く、推しも強く、気遣いもある。動作に無駄がなく、なんて完璧な男なんだろうと思う。 あれよあれよと言う間に、恥ずかしさはなくなり、蓉はいつものように性欲を爆発させている。さすが性欲のターンだ。 今は、後ろからバイブを海斗に突っ込まれながら派手に()っていた。 海斗にオナニーの手伝いをさせるなんて、考えられなかったが、やってみたら海斗は非常に上手く、そんなに嫌な感じはない。それに海斗は学習能力が高い。一度やれば要領を得てきている。 「うっ、はあああ、気持ちいい…」 四つん這いになっていたので、達った後はそのままドサッとベッドにうつ伏せになった。後ろからバイブをずるっと抜かれた。 「先輩?次は、何したい?」 はあ、はあ、と息切れをしている蓉の横に海斗が耳打ちしてきた。目の端には海斗の股間が見える。スウェットだからよくわかるが、海斗の股間はくっきりとした陰影がついていた。 「海斗…勃起してるだろ…何でお前が勃ってんだ?」 息切れをしながら何とか海斗に伝えた。 「…えーっと、そりゃあさ、先輩がエロいからじゃん。先輩の達くところ見てると勃ってきちゃうのは仕方ないよ」 「じゃあ、お前も脱げ!俺だけズルイだろ全裸なんて。お前も勃ってるんならやれよ。はやくやれ!ほら!」 仲の良い男同士で抜き合う人もいるらしい。それはネットの知識から得ていた。だからそれと同じだろう。仲の良い海斗と一緒に扱けばいい、一緒にオナニーをすればいいんだと蓉は思った。 それに、海斗にもオナニーをしてもらえれば、立場は蓉と同じとなる。弱みを見せたことにはならないし、弱みを握られたことにもならないと考えた。 「えっ?していいの?本当に?じゃあ、するよ…やだって言わないでよ」 意外にも海斗は乗り気だった。なんだ、そんなことなら恥ずかしがらないですぐに言えばよかったと、ベッドに突っ伏して考えていると、後ろから海斗が上にのしかかってきた。 「お尻上げて?力抜いててね。痛くしないようにするけど…男の人は初めてだから、上手く出来なかったらごめんね」 「はあ?」 バックから海斗がズブっと蓉の後ろにペニスを挿入してきた。さっきまでバイブを入れていた場所に、海斗のペニスを入れられる。玩具ではない本物のペニスは初めてだった。 ちょっと待て!と言いたいが、立て続けに達っており、興奮もしているため海斗の行動に流されてしまう。快楽には勝てない。今は性欲のターンだから尚更だ。 「えっ?あっ、あ、ああっ!お前…」 だけど、そこにそれを入れるとなるとセックスだ。蓉は海斗にひとりでオナニーしろと言ったつもりだった。それなのに海斗に後ろからズブズブとゆっくり、ぴったりとペニスを奥深くまで入れられた。 「ああ…ヤバイ…先輩の中、気持ちいい。痛くない?大丈夫?」 「だ、大丈夫…だけど、お前のおっきい」 蓉は結構大きなバイブを使っていたと思っていたが、海斗のペニスはそれより大きい。それに玩具ではない本物のペニスは温かく固くゴリゴリとしている。 「先輩…動いていい?ちょっと動かすよ」 グリグリと奥の方まで腰を押し付けていたが、ゆっくりと引き抜かれ、ゆっくりとまた奥まで貫かれる。この感覚は玩具には無く初めてだが、気持ちいい。ズルッズルっと海斗のペニスが擦れる感覚は、バイブを使い自分ですることは出来ないことだ。 「あああ、あっ、あっ、ヤバイ…海斗、もっときていいぞ?もうちょい激しくして」 セックスは気持ちがよかった。ハードなオナニーが好きな蓉が虜になりそうな程、気持ちがいい。入れろとは言っていないが、入れられると気持ちがいいため、今更やめろとは言えなくなる。 海斗の腰の動きが激しくなった。途中、ローションを継ぎ足されたから、ローションの音と肌と肌がぶつかる音がしている。 海斗の大きなペニスで奥を激しく擦られ、抜き差しされるので、すぐに射精してしまう。 「あ、いく…」 「先輩、俺も…いく、くっ…」 二人ほぼ同時に達った後、ドサッとベッドに突っ伏した。ずるっと巨根を抜かれたので、振り向いて海斗を見るとコンドームを外していた。 「海斗!いつの間にコンドーム着けたんだ?コンドームも持ってきてた?」 驚く。 用意周到なのか、抜かりないのか、いつの間にかコンドームを着け、セックスをされていたことになる。 「うん、念の為?かな、とりあえずコンドーム買っとこうかなって、さっきローションを買いに行ったドラッグストアで買ってきたんだ。買っといて良かったよね、やっぱり必要じゃん」 「必要じゃん…じゃねぇよ!俺は、お前も勃起したんだったらオナニーしろって言ったの。セックスしろとは言ってない。あーびっくりした」 「えっ?うそ…マジで?ごめん、はやくやれって言うから、後ろからはやく入れろってことかと思って…」 あんなに激しく腰を叩きつけといて、勘違いとは思えない。蓉はベッドに突っ伏したまま、顔だけ振り向き海斗を睨みつけた。 「…そんなわけないだろ。お前、知っててやってるな。俺の性欲を上手いこと使いやがって」 「でも先輩、気持ちよかったでしょ?だから、玩具はもういらないよ。これから俺が相手する、手伝うって言ったし。それに、俺も性欲は強いから相手になると思うよ?ほら、次やる?今度はこっち向いてする?先輩のこと気持ちよくさせたいから、どこがいいか教えてよ」 コロンと今度は仰向けにされた。首筋にキスをしようとする海斗を突き飛ばす。 「おい!キスなんかするなよ。俺は快楽だけでいいの。何でキスが必要?恋愛じゃないんだから、抱き合うのとキスはダメ。キスなんかいらない!」 「ええーっ!!ヒドイ!セックスするにはキスは必要じゃん!ただ、入れて出すだけなんてそんなのヒドイよ」 「うるさい…そういうのは別でやれよ。彼女とか…俺にはキスとか必要ない」 性欲が強いからとにかく射精したい、出したい。初めてした海斗とのセックスは気持ちがよくて好きだ。相性もいいと思う。だけど、恋愛のようなキスとか抱き合うとか、そんな甘ったるいイチャイチャは求めていない。 「じゃあ…しょうがないか。まだ、足りないでしょ?今度はこっち向いて、このまま入れるよ。いい?」 新しいコンドームを着けた海斗に、上から覆いかぶさられる。海斗も達ったばかりなのにもう既にペニスは固くなっている。向き合った状態でグリグリとまた入れられる。 「あ…あ、あ、っはあっ、ああ」 「先輩、大丈夫?今度はどこがいいか教えてね。ゆっくりするから…」 うん、と頷き、海斗に流されていく。

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