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11.自慰、攻め手コキ
そうしている間に、下着一枚の格好にされた後、例のメイド服を着せられたが、あの下着に履き替えられた時、
「しおんにぃの前でやんの!!」
と騒いだ。
「そう。あの時の可愛らしくもいやらしい下着に包まれた、朱音の可愛らしいモノを、この手で慰めているところが見たいんだ」
「⋯⋯と、言われても⋯⋯」
「⋯⋯一人でやるのが難しいのなら、僕が手伝ってあげようか」
「しおんにぃとなら⋯⋯」
出来るくせに、出来ない出来ないと喚いて甘えていた時に、紫音はこう言って、一緒にやって⋯⋯──いやいや!
「ちょ、まっ⋯⋯──んひぅ!」
添えられていた手のひらに、ひんやりと冷たくも、ぬめりとした液体を感じた。
それが、メイド服と同じくベッドに置いてあった潤滑剤だと分かったのと同時に、もっともこもっている熱に滑らせる。
「っ!」
「冷たくてびっくりした? 温めておけば良かったね」
「⋯⋯いい。⋯⋯俺のが、熱くて、きもち、いい⋯⋯から⋯⋯。それよりも、しおんにぃの手が、汚れちゃう」
「⋯⋯手伝ってあげるって言ったの、僕の方なんだから気にしないで。それよりも、こんなに大きくして。⋯⋯いつからこうだったの?」
「いつ⋯⋯っ、いつ⋯⋯んんっ」
紫音の手が手伝って、緩く扱かれる。
いつと、言いたいけれども、言っても恥ずかしいし、今の朱音では、甘い息しか吐けなくなっている。
「ガマン汁が溢れて⋯⋯朱音、気持ちいい⋯⋯?」
「ん⋯⋯っ、きもち、いい⋯⋯っ! で、もっ、はやめ⋯⋯んう⋯っ!」
性急に手が動かされる。
手を止めようにも、紫音の手で阻まれてしまい、されるがままだった。
文化祭の時は二人分まとめてされたものを、今は自分と紫音の手で朱音のを扱かれている。
大好きな人が扱いてくれているのだ。気持ちよくならないはずがない。
「も、もう⋯⋯っ、しお⋯⋯でちゃっ⋯⋯!」
「⋯⋯いいよ、射精 して?」
「〜〜〜っ!」
陽だまりのように暖かくも優しい囁きも促され、手の中に溜まっていた熱が放たれる。
射精 しちゃった⋯⋯きもちいい⋯⋯。
文化祭の時とは全く違う高揚感を、小刻みに震わせながら、にへらと笑っていると、抱き寄せられた。──そして。
「⋯⋯よく射精 せました。いい子」
よしよし、と撫でられた。
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