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13.※前戯
文化祭の時、紫音のを見て、小さい頃、一緒に風呂に入った時とやっぱり違うなと思いながらも、ソレを自身の中に受け入れてもらいたいと、男同士の性行為を調べて、紫音と行為を及ぶその日まで念入りに準備していたのだ。
だから、恐らく紫音が考えているようなリスクになる可能性は低い······はず。
「······そう。朱音は僕のためにそこまで······──じゃあ、してもいいんだね」
朱音のことをぎゅっと抱きしめた後、そのままゆっくりと寝かせると、ベルトを緩める。
朱音に触れる時の優しい手つきではなく、せかせかとベルトに手をかける様に、口でこそは朱音のことを気にかけていたが、紫音も望んでいたんだと思い、嬉しさとこれからの期待に胸を高鳴らせた。
「·········──っ」
ズボンを下ろした時、思わず喉を鳴らした。
きっと窮屈にしていたのだろう、硬く、上向きになった紫音の先端から、たらりと蜜が垂れる。
それが興奮材料となり、治まっていた朱音の熱が再び帯び始めた。
「ゴムはあるの?」と訊く紫音に机の引き出しから取り出し、渡すと、礼を言って、紫音は自分のに取り付けた。
「朱音のも。その服をまた汚しちゃうのは嫌だから」
「······ん······」
手渡し、紫音は手に取って、朱音のにゆっくりと着けていく。
「あ······ん···っ」
最も敏感な部分であるため、自分の意思とは裏腹に声が漏れる。
「ゴムを着けやすいからいいけれど、どうしてまたこんなにも熟れさせているの?」
「······そ、それは···っ」
朱音のを被せ終わった紫音がそう言って、小さく笑って、ほんのりと頬を染める朱音の頭を撫でてきた。
「どんな小さなことをしても、とても愛らしく思えるよ」
するり、と頬に指先を滑らせて愛おしげに笑う想い人に、「俺もっ!」と声を上げた。
「俺も、しおんにぃはどんなことでもかっこいいって思ってる! ずっと憧れだった! あと──んっ」
言葉を塞がれた。
驚きも束の間、唇を食むように重ねてくる。
紫音からの急な深い唇の重なり合いに、朱音は追いつけなくなり、やがて、熱に浮かされたようにぼんやりとしてきた時、蕾に圧迫感を覚え、硬直する。
「······急に指を挿 れられて、びっくりした······? 僕の指、食べてるみたいに、どんどんナカに挿 っていくね」
「ん······ぅ、···おん、にぃ······」
「本当に、準備していたんだね。こんなにも柔らかくて···。嬉しい」
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