15 / 17
15.※性行為
「······さっき、指で触った部分に、当たった······?」
「ん···っ、もっと······もっと、きもちいいの······っ、ほし······いっ」
必死に紫音の腕を掴んで、ねだった。
すると紫音は、にっこりと笑った。
「朱音の"おねがい"なら、なんだって望み通りにしてあげる······っ!」
「······あっ!」
ナカの気持ちいい部分の手前まで押し戻していた紫音のが、重点的に擦られる。
何かに掴んでいないと、どうにかなってしまいそうなぐらい、果てしなく気持ちいい。
「あっ、は···ぁ! ふっ、あっ、んっ、きもち······っ、きもちぃ!」
「朱音、気持ちいいね······っ。ぎゅうぎゅうに、締まってる······。嬉しい···っ!」
「ふぁっ!」
紫音が不意に覆い被さった時、さらに奥にまで挿 ってしまい、紫音のを全て受け入れる形になっていた。
苦しいはずなのに、それでさえも快感へと変わった。
「はっ、あっ、し、おっ、んっ!ふかっ、あっ、あぁっ」
「好き···、好きだよ、あかと···っ」
「しおっ、に······っ、で、る···っ!」
「······『紫音』って、呼びながら、イッて···っ」
頬に触れるだけの口づけを落とした紫音がそうねだった。
「ん···っ しお、ん···、しぃ、おん···っ、ふぁ···あぁんっ!」
ズンッと、紫音の付け根が当たった直後、身体中に電流が走った。
ゴムに包まれた自身のと、肉壁からでも紫音のが満たされていくのを感じた。
ずっと望んでいたことが、やっと叶えられた。
たまらなくて、朱音は快楽とともに嬉しさで涙を零し、腰辺りを小さく震わせながらも、同じように喜びで頭を撫でてくる紫音にしがみついた。
そんな時だ。晒されていた臀部に何気なく足が触れた時、違和感を覚えたのは。
ざらついた、いや、筋のように浮き上がっているような、凹凸があったように思え、手で触れた。
と、同時に紫音の手が止まった。
「······朱音、だめ。そこは······」
「前に言ってた、とんでもねぇクソババアにやられたところ、痕になってんの?」
すると、罰が悪そうに朱音から目を逸らした。
「······痕に、なってる。······でも、大丈夫だよ。昔ほど痛くないし。朱音が心配するほどじゃ······──」
「心配するに決まってんじゃん!」
ともだちにシェアしよう!