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「しおんにぃ、俺が食べさせてあげようか?」 「⋯⋯いいの?」 「いいって。熱で頭がぼうっとするんだろ。それに、いつまでもそうやっていたら、アイス溶けちゃうし」 「ほら」と手を差し出すと、アイスとスプーンを手渡された。 「⋯⋯ごめんね。手を煩わせてしまって」 「気にすんなって。たまには俺に甘えてよ」 笑ってみせると、力なく笑い返してくれた。 その表情でも見れて良かったと思いつつ、一口分すくい、「あーん」と差し出した。 ところが、一瞬何をしているのか分からないというような顔をしたのだ。 あれ? 食べさせるって言ったよな? しおんにぃのところは違うやり方だったか? やっぱり、熱のせいでいつも以上にぼうっとしているな? 色々と考えている時、小さく口を開けた紫音はアイスを口に入れたことで、現実に引き戻された。 「それなら食べられそう?」 「⋯⋯うん。さすが朱音だね。⋯⋯ありがとう」 億劫そうに手を上げたかと思えば、弱々しく頭を撫でてくる紫音に、「無理すんなって」と言ったが、紫音にそうされるのが好きなため、まんざらでもない顔をしていた。 「しおんにぃ、まだアイス食べる?」 「うん⋯⋯朱音が言うなら⋯⋯」 「いや、食えそうになかったら、無理して食わなくていいよ。一口食ったから、薬飲めんでもないだろうし」 「⋯⋯じゃあ、あと一口で、終わりにする⋯⋯」 おずおずと口を開ける紫音にアイスを食べさせた後、薬を飲ませ、寝かせた。 小さく息を吐く紫音のことを見つめていると、彼は小さく言った。

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