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第5話

 今日は警衛任務ではなく、訓練の日だ。  午前中は剣術、午後からは体力訓練を行う。よって軍服ではなく、幾分ラフな私服で出勤していた。すぐに着替えるからだ。  いつものように出勤すると、侍女たちと夜勤の近衛騎士たちが何やら困っている。 「おはよう。何かあったのか?」  気になり、話しかけると、トリスタンが朝の時間になっても起きてこないのだと、レアに打ち明けた。  トリスタンは朝に強い。時間になればひとりで起きて来るので、いつもは誰も起こしに行ったりしない。  今朝に限って寝坊をしており、それで誰が起こしに行くか、相談していたのだと言う。 「私が行こう。ちょうどトリスタン殿下に用事もある」  レアはそう言って、手に持った紙袋をみんなに見せた。  ジャケットを借りた日から、四日ほど日が経っている。クリーニングに出していたから返すのが遅くなってしまっていた。貸してもらったお礼と、遅くなった謝罪をしなければならない。 「トリスタン殿下、おはようございます」  どんどん、と強めに寝室の扉を叩く。もちろん返事はない。  ドアノブに手をかけると簡単に回った。鍵をかけてはいないらしい。 「っ、入りますよ」  開いてしまった扉に驚きつつ、レアは急いで一声かけ、中へと足を踏み入れた。  レアはすぐに顔を顰めた。酒の匂いがしたからだ。見回すと、窓の近くに設置されているテーブルとチェアにグラスが二つと、中味が少しだけ残っているウィスキーボトルが放置されている。  どうやら夜半に誰かと酒を飲んでいたようだ。それで朝、起きられないらしい。  レアの胸がざわつく。誰と呑んでいたのだろう。ここで飲むくらいだから、きっと親密な間柄の者に違いない。 (恋人とか……)  レアは咄嗟に続きになっているベッドルームへ視線をやる。  背の高いトリスタンでも悠々と眠れるほど大きいキングサイズのベッドにはトリスタンしか眠っておらず、レアは安心した。 「朝ですよ、起きてください」  中身の残ったウィスキーボトルと、グラス二つを見てなぜ心がざわついたのかわからない。  なぜひとりで眠っているトリスタンに安心感を覚えたのかはわからなかった。  レアは不安な気持ちを押し退けるように、首を横に小さく振る。  今はそんな自分の気持ちよりも、みんなに頼まれたトリスタンを起こすことを優先しなければならない。  肩あたりに触れ、揺り動かす。しかしトリスタンはううん、と低く唸り、寝返りを打ってしまう。 「ちょっとこら、起きてください」  レアはベッドの側にジャケットの入った紙袋を置く。そしてトリスタンを追いかけ、ベッドに身を乗り上げた。 「もう朝ですよ、ほら……」  カーテンを先に開けて、部屋の中を明るくしてからの方が良かったかもしれない。  乗り上げた身体を反転させ、窓の方へ向かおうとした時だった。 「あっ」  強い力でベッドへ引き戻される。驚き、抵抗しようとしても身体が動かない。  抱きしめられている。素肌が身体にあたり、トリスタンが裸であることをレアは知った。  一気に顔が熱くなった。芳醇な甘い香りが鼻腔へ一気に入ってくる。  プルメリアだ。しかし爽やかなものではなく、官能的な湿りを帯びている。 (ま、まずい……)  官能的な香りはレアの身体の奥底を疼かせる。後孔が自然とひくついたのがわかった。  発情期はまだのはずだ。しかし嫌な感覚を呼び覚ましそうで、レアは慌てた。  「やっ……」 「行かないで、くれ」  どこか寝ぼけているようなぼうっとした声だ。しかし耳元で囁かれ、レアは身体の力が抜けそうになった。 「だ、誰と間違えている……、離せって、この!」  渾身の力を振り絞り、トリスタンの広く、逞しい裸の背中を強く、大きく叩いた。 「うっ」  どうやらちょうど肺のところに当たったらしい。息が詰まったようで、激しく咳き込み始め、力が緩んだ。  その隙に身体の下から抜け出す。 「あ、ぇ? レア?」 「ったく、誰とお間違えになっていたのですか?」  トリスタンは咳き込んだせいで、涙ぐんでいる。口に手を当て、まだ不思議そうな顔をしていた。  レアは動揺を隠しながら、側に用意されていた水差しをトリスタンに渡す。 「おはようございます。トリスタン殿下が起きてこない、とみな困っていましたよ」 「えっ、時間は?」 「九時を過ぎたところです。それに全く……、私なんかを恋人と間違えて抱きついて……、そりゃあ夜を共にして、朝いないとなれば人肌寂しくなるのはわかりますが……」  自分で自分の言葉に傷ついていくのがわかり、だんだん尻すぼみになってしまう。  自分がどんな表情をしているのか、心配になってきた。うまく取り繕えていないかもしれない。 「いや、僕は」 「早く支度をしてください。もう起きられましたし、侍女を呼びますねっ!」  唇が震えそうになり、レアはわざと大きな声を出した。 「ジャケット、貸していただき、ありがとうございました。失礼させていただきます」  一礼し、レアは部屋を出ていく。  レアはなぜ自分が今、泣きそうになっているのかよくわからなかった。泣きそうになるのなんて、子供の時以来だ。 (考えるな、訓練だ、訓練)  そう言い聞かせ、自分の中の違和感を相殺しようとしている。   「次だ!」  そう言い、道場に上がってきた別の団員とレアは向き合う。  素早く突きを決める。そして相手がよろめいたところを狙って、首元に剣を突きつけた。  予定通り、午前中は剣術の訓練をしている。  小さな身体のレアが自分よりも大きな身体の者に勝つにはスピードか、テクニックしかない。  なので技はなるべくスピード重視で繰り出している。  しかし、今日は何だかうまくいかない。集中できておらず、全体的に技が雑になっているのを感じた。  先ほど倒した相手も痛そうに顔を顰めている。  いつも冷静に周りを見て、行動しているレアがそうなっている理由はひとつ。今朝のトリスタンとのことであった。  トリスタンに恋人と間違われて、ベッドに引き摺り込まれ、抱きしめられた。  それ以上は何もされなかった。される前にベッドを抜け出したからだ。 (考えるなっ!)  抱きしめられた時の甘やかな感覚がまだ身体に残っている。『行かないでくれ』と囁かれた吐息がまだ耳にこびりついていた。  甘いプルメリアの香りが鼻の奥に残っているような錯覚も覚える。  トリスタンが昨夜遅くまで誰かと呑んでいたことは明白であった。そしてそのまま一夜を共にしたのだ。だって、ベッドの中のトリスタンは裸だったのだから。  トリスタンには恋人か、一夜を共にするような人物がいるのだ。  それを考えるだけで、レアは胸が痛くなってきた。  部下から渡された冷たい水を一気に飲み干す。その冷たさで少しだけ冷静になり、なぜこんなに叫びたくなるような、暴れ出したくなるような気持ちになるのか、考えた。  おそらくレアは昨夜、トリスタンと過ごした人物に嫉妬している。  どうして嫉妬なんかしているのだろう。  自分もトリスタンと酒を飲みたかったのだろうか。 (いや、違う。酒なんていらない。私はトリスタン殿下と共に過ごしたかったのだ……、昨日あの部屋にいた誰かのように)  どうして、トリスタンと一緒に過ごしたいのだろう。  抱きしめられて、耳元で囁かれても、驚いたことに嫌悪感はなかった。  ナハールに触れられた時は手だけでも嫌で仕方なかったのに。  何ならその先も、と、そこまで思考が及んでしまって、レアははっとする。  この感情に名前をつけるとしたら恋愛感情しかないだろう。 (もしかして、私はトリスタン殿下が、好き、なのか)  ふとそう思いつき、レアは冷水で全身を打たれたような気持ちになった。  そうだ。これは恋愛感情だ。  自分は今、トリスタンが好きなのだ。  力が抜け、訓練場の隅で壁に身体をよりかけた。 (どこが、トリスタン殿下のどこがいいんだ……、なんで、なんで)  ひどく混乱した。侍女や使用人に甘くて、誰にでもいい顔をする。王族の威厳も、アルファらしい迫力もなく、子供たちからは呼び捨てにされて。  だけど、トリスタンは心優しい人物だ。  初対面の時だって、レアをナハールから救うため、咄嗟に『僕の恋人だ』と嘘をついたのだ。それなのに、目先の怒りに囚われて、真実を見なかったのはレアの方だ。  甘やかなプルメリアの香りと共にトリスタンの笑顔を思い出す。少しはにかむような、照れたような笑い方だ。  そのひだまりのような、優しい笑顔が王妃の慈悲深い表情とリンクする。 (こんなの、好き以外でもなんでもない……)  立っていられず、へなへなと座り込む。身体の熱が上がり、動悸が激しくなったのを感じた。  レアは発情期の訪れを感じた。慌てて薬を出そうとして、ポケットを探ろうとする。しかし自分が今、普段着ではなく、訓練用の団服を着ていることに気がついた。 (しまった、いつものポケットには入っていない)  更衣室へ取りに帰ろうとするも、うまく歩けない。 「ハルスウェル隊長、大丈夫ですか?」  様子のおかしいレアを見つけた部下が声をかけてきた。 (まずい、彼はアルファだ)  訓練場にはアルファの隊員の方が多い。 「すまない、発情期なんだ……、誰か、アルファではなく、ベータを呼んできてくれ」  自分のか細い声に泣きそうになる。 「わかりました……、うっ、しかしすごいフェロモンですね……、おかしくなりそうだ」  レアは自分で自分の膝を抱き、俯いた。部下たちにこんな情けない姿は見せたくなかった。  それに人前で発情期になってしまうなんて、みっともない。  ざわざわと訓練場が騒がしくなる。みな、遠巻きにレアの方を見て、何か囁いている。 「ハルスウェルが発情期らしい」 「へえ、いつもは攻撃的なのにしおらしいな。そそられる」 「おい、誰か慰めてやれよ」  笑いを含んだ下品な冗談に耳を塞ぎたくなった。 (こんな……、発情期さえなければ、あんな奴らに好き勝手言わせないのに……)  ふつふつと怒りが湧いてくるが、今は発情期の症状を何とかしなければならない。  身を縮こまらせ、皆の視線から少しでも逃れようとした時だった。 「もう大丈夫だよ、レア」  ふわりと身体が浮き上がる。足が宙に浮き、レアは自分を抱き上げた身体に思わずしがみついた。 「ト、トリスタン殿下」  目の前に飛び込んできたトリスタンの顔を見て、やはりひだまりのような笑顔だと思った。  レアを見下ろす表情は優しい。レアは思わず縋るような目つきをしてしまう。 「なぜ……」 「細かいことは後だ。発情期だったんだな、朝はすまないことをした」  確かに発情期が近かったが、期間中ではない。  これは突発的な発情期だ。 「トリスタン殿下のせいでは……、うっ」  ごほ、と空咳まで出てきて、レアは口をおさえる。  それでも大きな咳が出そうになり、レアはトリスタンの胸元に顔を押し付けた。  落ち着こうと、大きく息を吸い込んだ時、レアの身体に震えが走った。  またあの香りだ。いつもトリスタンからはプルメリアの香りがするが、それは屋敷に飾られたプルメリアの花の香りが衣服に染み付いたものだと思っていた。  しかし実際は違った。それを今、レアは理解した。これはトリスタン自身の体臭なのだ。  どこかで同じ香りを感じたことがある。けれど思い出せない。  記憶を探っている間に身体の熱が一気に上がる。  レアは発情期の際、香りに敏感になる。  痛いくらい勃ち上がっていくのがわかり、レアは太ももを擦り合わせた。見られたくなくて、太ももで隠そうとしたのだ。  そうこうしていると、後孔が一気に濡れるのがわかる。こうなるともうどんな刺激も全て性的な快楽に変わってしまう。  発熱と性感に身体が支配されていく。頭もだんだん働かなくなり、レアはトリスタンに強くしがみついた。 (ああ、好きだ……、こんな時に来てくれるなんて嬉しい)  風が前髪を揺らす。いつの間にか、訓練場を出ている。  火照った額に冷たい風が気持ちいい。  今度は甘えるように額をトリスタンに押し付ける。 「医務室へ行こう。そこで診察をしてもらう」 「い、いむ……しつ……?」  熱に浮かされ、トリスタンの胸の中で幸せを感じていたレアはトリスタンの言葉の意味がわからなかった。  どうして医務室になんか行くのだろう。このままトリスタンの部屋へ連れて行ってもらいたい。ずっと抱きしめていて欲しい。 「そんな不安そうな顔をしなくても、いきなり抱いたりしないよ……、オメガの発情期に煽られない薬も飲んだから大丈夫だ」  何が大丈夫なのだろう。レアはこんなにもトリスタンに抱いて欲しいのに。 「どうして……、一緒にいてほしい、のに」 「えっ?」 「お願い……、トリスタン殿下、お願い」  抱いて、と言うのは恥ずかしくて、お願い、を何度も繰り返した。  もう身体はのっぴきならない状態に来ている。大好きな人の腕に抱かれていて、発情期で、我慢なんかできるはずがない。  トリスタンの表情が険しいものになった。何か考え込んでいるように、眉間に皺が刻まれた。 「……わかった。けれど終わったら医師の診察を受けること、良いね?」 「っ……」  耳元で囁かれ、軽く達してしまった。こんなことは初めてだ。それでもトリスタンが言っていたことは理解できたので、こくこく、と頷く。 「急ぐからね、もうちょっとだから」  トリスタンが第六王子宮の方向へと足を向けたのがわかり、レアは嬉しくて、トリスタンの腕をぎゅ、と握った。    今朝、トリスタンが寝ていたベッドにはトリスタンの香りしかしなかった。 「あ、トリスタン殿下の匂い……」  優しくシーツの上に下ろされた後、枕を渡されたので、それを抱きしめる。  安心するような、けれども情欲を促進させるような香りだ。  レアはくた、と身体の力を抜く。下半身が涼しい。かちゃかちゃ、とトリスタンはレアのベルトを引き抜き、下着ごとズボンを取り去ったのだ。  上着は部屋に着いた時点で脱がしてもらっていた。  ワイシャツは脱がせてもらっていない。全裸になってはダメだ、ときつく言われていたからだ。理由はよくわからなかった。我慢できなくなるから、と言われ、我慢なんかしなくても良い、と伝えると、トリスタンは頭を抱えていた。  現在、レアの下半身は靴下しか身につけておらず、上半身は薄いワイシャツのみである。 「あぁ失敗したかも……、こんな可愛い格好させるんじゃなかった……」  トリスタンはぶつぶつ何か言っている。しかし限界まで熱が膨らんでいるレアはトリスタンの言っていることを頭で理解できない。  とにかく早くトリスタンが欲しくてたまらなかった。もう香りだけでは満足できない。 「ほら、おいで」  向かい合わせになり、レアはトリスタンの太ももの上に足を開いて腰を下ろす。 「もうべたべた……、一回くらいイった?」 「あっ、あぁっ」  返事はできなかった。トリスタンが小振りだが形の良いレア自身に触れたからだ。射精を促すように先端ばかりを虐められる。  他人の手で触れられたのは初めての経験だ。レアはトリスタンの肩口に顔を埋める。自分の声が思ったよりも大きくて、恥ずかしくなった。  自慰は発情期の時しかしない。その際も薬が効いているから一度、二度で事足りる。 「ぅ、ぅあ……」  間の抜けた声を出し、本日二度目の絶頂に達する。トリスタンの褐色の手が自分の出した精液で白く汚れており、思わず顔を上げた。 「あっ、す、すみませ……、お手を汚して……」  少しだけ正気が戻った。しかしすぐに熱と快楽に飲み込まれていく。 「大丈夫だよ、それよりもこっちの方が辛いんじゃないのか?」 「んーっ、あ、あ、あ」  後ろに触れられ、驚いたレアは慌ててトリスタンの首にしがみついた。  割れ目を意味深になぞった指が後孔の入り口に触れる。  男性オメガは発情期やアルファとの性行為の際、後孔が自然と濡れる。レアも例外ではない。 「ひ、ん、んーっ」  浅いところを何度も指が出入りしている。しかし具合を確かめるような、そんな柔な動きではもう我慢ができない。  後孔は勝手にトリスタンの指を食い締め始めた。 「きついな……、指に絡みついてくる」 「やだ、そこばっか……」  しかし触れてほしいところはそんなところではない。もっと奥だ。 「や、やだ……、奥がいい……」 「……誰かに、奥へ触れられたことがあるのかい?」  今まで優しかったトリスタンの声が低くなり、レアは急いで頭を横に振った。 「ない……ありません、けれど欲しいのです……、ダメですか?」  経験もないのに淫らな言動をしているレアに愛想をつかしたのだろうか。  伺うようにトリスタンの瞳を覗き込めば、真剣な眼差しとかちあう。  瞳の水色が濃くなっている。トリスタンも興奮しているようだ、とわかり、背中がぞくり、と震えた。  トリスタンは苦しそうな表情をした。 「……ダメだ。君が、望むものは……、あげられない」  その時、レアははっと気が付いた。トリスタンには恋人がいる。  真面目なトリスタンは、恋人がいるのに、他の者を抱いたりは決してしないだろう。 「あ」 「またフェロモンが強くなったな……、クソ、きつい」  そう言われ、レアは心が砕けそうになる。  トリスタンには恋人がいる、だから手に入らない、と思った瞬間、フェロモンが濃くなり、身体で繋ぎ止めようとしたのだ。ほとんど無意識の内の行為だった。  浅ましい、最低な行為だと思った。自分が常日頃嫌っている行為だ。  初対面の時を思い出す。トリスタンが今していることもあの時と同じだ。困っているレアを見つけたので、助けただけ。その行為に特別も何もない。  レアはトリスタンが特別好きなのに。  だが、トリスタンはそういう人間だ。王妃に育てられ、慈悲深く、優しい青年に育った。  レアだけが特別な訳ではない。  もう深く思考ができない。いきなり正気が押し寄せてきて、レアは初めて人前で涙を流してしまった。 「あ、あぁ……」 「泣くほど辛いのか、そうか……そうだよな、けどごめん、君のためなんだ……、今のままで僕に抱かれたらきっと君は自分のことを許せないだろう。だから指だけで、君がもう一度イったら終わりにしよう」  指での律動が始まる。気持ちとは裏腹に、すぐに火がつく身体が恨めしい。  無理だとわかっているのに、奥がいい、奥に欲しい、と泣きじゃくる。諦めの悪いことだ、とどこか冷静に見ている自分もいる。  三回目の絶頂はなかなか訪れず、ようやく絶頂に達した時、疲労のせいで、レアは意識を手放してしまった。

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