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第6話 セックスリベンジ(2)★
「ハ~ル~?」
「はい、ごめんなさい。思いっきり見ちゃいました……」
智也が凄むと、陽翔は観念したように頭を下げてくる。もとはといえば自分が悪いのだけれど、まさかこんな姿を見られるだなんて恥ずかしいったらない。
智也はため息をつき、とりあえず陽翔を部屋に招き入れた。それから机の上に置いてあったノートを手渡す。
「ったく、ノックぐらいしろよ。ほらノート、借りっぱで悪かったな」
「う、うん。――あ、それとおばさん美容院行ってくるってさ。『お昼テキトーに食べて』だって」
「……マジか」
しめた、と智也は思った。今日は父親も仕事だし、これでしばらくは二人きりになれる。
ちらりと陽翔の顔をうかがえば、同じことを考えているのか、どことなくソワソワとした様子で落ち着きがない。
「あの、さっきのって……もしかして俺のために?」
恐る恐るといったふうに尋ねられ、思わず頬が熱くなる。どうせバレてしまったのだから誤魔化す必要もないのだが、素直に答えるのはさすがに憚られた。
「じゃなかったら、何なんだよ」
「お尻でオナニーして――」
「ンなわけねェだろ、バカハル!」
即座に否定したものの、なんということを言いだすのだろうか。が、陽翔のとんでも発言は止まらなかった。
「お尻、自分で触ってみてどうだった?」
「どう、って」
「俺、智也がお尻イジってるとこ見たいんだけど……駄目かな?」
「はあ!?」
突拍子もないことを言われて耳を疑った。
陽翔は真剣そのものといった表情を浮かべていて、冗談を言っているわけではないようだ。
「ちゃんと気持ちよくなれるよう、手伝ってあげるからっ」
言って、手を掴んでくる。智也は頭を抱えたくなった。
「お前、マジで見かけによらずスケベだよな……めちゃくちゃなこと言ってんのわかってる?」
「……スケベでごめん」
しゅんとした面持ちになるも引く気はないらしく、熱っぽい視線でこちらを見つめてくる。
そして結局、押し切られる形で了承することになってしまった。
この幼なじみ兼恋人にはどうにも弱く、何でも受け入れたくなってしまう性分なのだから仕方あるまい。智也は諦めのため息をつくしかなかった。
「じゃあ、智也。さっきみたいにしてくれる?」
ベッドの上に腰かけると、陽翔が背後に回ってきて脚をM字に開かされた。
(こんな格好、マジかよ……)
あまりの恥ずかしい格好に頭が煮えそうだが、ここまできたらもう後戻りはできない。
智也は意を決して己の指を後ろに這わせる。つい先ほどまで弄っていたそこは柔らかくほぐれており、簡単に二本の指を呑み込んでいった。
(……やべえ、ハルにすげー見られてる)
視線を感じて羞恥心が湧き起こるなか、ゆっくりと指を動かす。
背後からでは局部は見えない――この体勢は二人の意見の落としどころである――とはいえ、何もかも見透かされているような気がして妙な興奮を覚えてしまう。
「お尻の穴イジるの、気持ちい?」
「そんな、には……っ」
「でも、ここ――とろとろって溢れてきちゃってる」
「っん、う……」
陽翔が手を伸ばしてきて、指先で先端を撫で回してくる。そこは先走りで濡れそぼっており、指を離せば、つうっと透明な糸が引いた。
「こんなに糸引かせちゃって。もしかして、見られて興奮してるとか?」
「っるせ……ンなわけ、ねえだろ」
否定してみたけれど、図星だったため弱々しい声になってしまった。
それに対して陽翔はクスッと笑うと、また新たな提案をしてくる。
「俺も手伝ってあげる、って話だったよね。――これ、使ってみる?」
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