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第6話 セックスリベンジ(3)★

「オナ、ホ……っ!?」  陽翔が手にしていたのは、いわゆる《オナホール》――女性器の形を模倣した大人のオモチャのパッケージだった。一度自宅に戻ったと思ったら、こんなものを取りに行っていたらしい。 「智也はこっちの方がいいかなって。ああ、ちゃんと気持ちいいから安心して?」 「使ったことあんのかよ……女子が聞いたら卒倒しそうだな、おい」  綺麗なその顔にはあまりに似つかわしくない代物で、学園の王子様が形無しである。  しかし、当の本人は全く気にしていないようだ。平然とそれを開封すると、本体の挿入口にローションを垂らしていた。 「……智也の、もうしっかり勃ってるから入っちゃいそうだね」  屹立にオナホールを宛がうなり、陽翔が角度を調節しながらゆっくりと押し込んでくる。ぬぷり、と亀頭が呑み込まれる感覚に智也は眉根を寄せた。 「う……っ」  中はねっとりとして、かつ適度な弾力性があり、柔らかく包み込まれる感じがまさに挿入しているかのようだ。  そのまま奥へと迎え入れられ、智也のものは根元まですっぽりと収まる。オナホールは半透明の素材を使用しており、生々しい内部が見えるのがひどくいやらしい。 「あは、全部入ったの丸見え。これ、俺が動かしちゃっていい?」  返事をするより先に、陽翔の手がオナホールを引き抜いていく。ひだ状の内部が亀頭にゾリゾリとした刺激を与えてきて、智也は堪らず甘い吐息を漏らした。 「あ、っ……」  思わず腰を引いて逃げようとするが、陽翔は間髪を入れず再びオナホールを押しつけてくる。  ずちゅ、ぐぽっ……という淫猥な音を響かせながら、扱くように上下に揺すられ、智也は腰が蕩けそうな快感に襲われてしまう。 「ん、は……っ、あ……」  ひだが絡みつくようにまとわりつく感覚が気持ちいい――それだけでも十分な刺激なのに、陽翔がオナホールを握って内部の空気を追い出そうとする。 「こうすると、もっと気持ちいいよ?」 「ぅあ、く……ッ!?」  吸い付かれているかのように内部が締まり、智也は目を白黒させた。  その状態でオナホールを動かされれば、腰の力が抜けて膝がガクガクと震えだしてしまう。 「気持ちい? こっちの指、止まっちゃったね?」  智也は後ろを弄る手を休めてしまっていた。前への強烈な刺激のせいで、すっかり忘れていたのだ。 「だってこんなのっ」 「じゃあ、俺も一緒にイジってあげよっか?」  イタズラっぽく笑って、陽翔が智也の前に手を回してくる。 「あっ、う、うそ……待っ――」  待ったをかけるが何ら意味をなさなかった。長い中指がするりと体内に潜り込んできて、敏感な部分をまさぐられてしまう。指先でトントンと叩かれれば、まるで電流のような快感が背筋を走り抜けた。 「ひっ、あぁ……ッ」 「ナカ、きゅんきゅんってしてる。前も後ろもすごく気持ちよさそう」 「や、むりっ、むりだって――ヘン、なるからあッ」  同時に与えられる強い快楽に頭を振って悶える。  しかし、容赦などあるはずがない。前を扱かれながら前立腺を押し上げられた瞬間、智也は呆気なく果ててしまった。 「ああぁあ……っ」  目の前がチカチカとして放心状態に陥る。  射精が終わったところで陽翔が解放してくれたけれど、しばらくは身を預けるようにして余韻に浸るしかなかった。

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