「あ、舜……」 　ジンジンと疼き出した、平らな胸の突端を舐め上げられる。唾液をすり込まれ、濡れそぼって色味の強くなった突起を甘噛みされた際には、堪らず身悶えた。 「っ、んん……そんな……音、立てる必要ない……」 　舜はもう片方の突起にも口づけた。 　一口目から大胆にむしゃぶりついた。 「あ……ン」 　嬌声が零れ、露骨な疼きが下肢にまで広がって鳴海は涙ぐむ。 「お前の、勃ってる」 　自然と内股になっていった鳴海の両足を割るように、舜は、バスローブに隠れた股間へ利き手を忍ばせた。すでに微弱な反応を示していたオメガの熱源。小振りで初々しい色をした陰茎を過保護な手つきで愛撫した。 「……ぁ、ぅ……」 　芯を帯びてコリコリとしてきた突起を交互に啜られ、いたいけな陰茎を同時に刺激されて、鳴海は手触りのいい内腿を痙攣させる。 「可愛いな……どっちも硬くなってきた。気持ちいいか……？」 「……ん……」 　片腕を翳し、顔を隠してしまった鳴海に舜は声を立てずに笑う。 　男性器と後孔の間、会陰部に位置する、ウテルス・オメガが有する秘部に触れた。 　温かく湿った亀裂を指の腹でそっと撫でてみた。 「そ、そこは……」 　上体を起こしかけた鳴海は、女性の外性器の一部である花芯を細やかに爪弾かれた途端、力が抜けた。 「これが鳴海の……か」 「ぅン……っ……そこ……変……」 「怖がらなくていい。ゆっくりやる」 　舜は体の位置を変えた。寝具の内側で、二人して横向きに寝る姿勢をとる。背後から鳴海を抱きしめるようにして、秘められた入り口を解しにかかった。 　すんなりと愛液が溢れ出し、指先をさらにナカへ招き入れようとしても、焦らず、じっくり時間をかけた。 「あっ、あ……ンン……っ……は……」 　枕に片頬を沈めて鳴海は喘ぐ。入り口を開く指が二本に増えると、切なげに眉根を寄せ、バスローブの下に深々と潜り込む舜の手に手を重ねた。 「なん、か……俺……っ……もう……」 「鳴海、いい……このまま……」 「待って、こんなの……どうしたら……っ……ぁぁっ……」 　蜜孔のざらついた内壁をおもむろにノックされ、体の奥底から押し寄せてくる悩ましげな感覚に、鳴海は為す術もなく服従した。 「んっ……っ……！」 　一瞬、肢体を張り詰めさせる。舜の腕に爪を立て、抗えない恍惚感に射貫かれて、達した。 「……は……」 　射精を伴わない絶頂。艶やかに汗ばむ背中が頻りに波打つ。 「偉いな。ちゃんといけて……」 　俯せになって虚脱しかかっていたら、舜が覆い被さってきた。顎を掬われて後ろからキスされる。とことん甘やかしてくる愛情深い唇に、鳴海は身も心も明け渡した。