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第12話 絶え間なく…

 アルファの手で素肌に触れられるだけでも、アユダルにとって心臓が飛び出しそうなほど、衝撃的な出来事だった。  それなのにレウニールは、()えきった肉食獣が獲物を夢中で喰らうように… 舌と唇で味わいながら、アユダルに激しい刺激をあたえ、貪欲な愛撫(あいぶ)を繰り返した。  ヂュチュッ… チュッ… ヂュチュッ… ヂュッ… チュクッ… 「ここから強く… お前のフェロモンを感じる! 唇を離せない!!」  夢中で胸を吸い、レウニールは無数の痕を肌に残しながら… 淫密(いんみつ)がしたたるアユダルの蜜壺(みつつぼ)に、ゴツゴツとした無骨な指を何本も入れて、グチュッ… グチュッ… とかき混ぜた。   「あっ! ああんっ!! レウニール様ぁ…! はあぅ… んんっ! はぁっ… あああっ!!」  嘘っ! 嘘っ!  どうしてこんなに気持ち良いの?! 僕のオメガの性器の中をレウニール様が、太い指で触れるだけで… どうして気持ち良いの?!  増々レウニールを興奮させ、狂わせるとは知らずに… アユダルは絶え間なく、甘いよがり声をあげ続けた。 「アユダル、気持ち良いか?! また、お前のフェロモンが濃厚になった!」  「んんんっ… 良い! レウニール様ぁ…! 良いです…!!」  娼館の使用人に香油を渡され、オメガの性器を自分で開いて濡らすようにと言われて、僕は恥かしいのを我慢して… 自分の指を入れた時は、痛くて辛いだけだったのに?! なぜ、レウニール様の指だと気持ち良いの?! 「…アユダル! …アユダル! …アユダル!」   アユダルが無意識で放つ濃厚な誘惑フェロモンに… レウニールも溺れ… 狂い… 心を乱された。 「んんっ…! んんっ!ふぅんんっ…!」  ああ… だめ! もっと! もっと! もっと強く!  もっと強い刺激が欲しくて、アユダルはキュウッ… と熱くなった蜜壺の中を締め付け、レウニールの指の動きに合わせて、腰を揺らした。 「欲しいのか… アユダル? ここに欲しいか?!」  アユダルの(みだ)らな動きに、興奮したレウニールはグチュッ… グチュッ… グチュッ… グチュッ…  と指で蜜壺の中を乱暴に突く。 「あっ! あっ! ああっ! ああんっ! ああんっ! はあぅ… んんっ!」  もっと欲しい! もっと下さい! レウニール様ぁ… もっと下さい! 欲しいぃ…っ…!  かん高いよがり声をあげ、アユダルは言葉ではなく、淫らに腰を振ってレウニールに答えた。 「……アユダル…」  ずるりっ… と蜜壺から指を引き抜き、レウニールは自分の指を濡らすアユダルの淫密を、ぺろり… ぺろり… と丁寧に舌でなめ取る。   「ああ… レウニール様ぁ… レウニール様ぁ… もっと… お願いですぅ… お願い…!」  どうして止めてしまうの?! どうして?! 嫌だ… 欲しい! レウニール様ぁ… 下さいぃ…! 下さいぃ…!   ハアッ… ハアッ… ハアッ… ハアッ… と熱い息をはきながら、アユダルは真っ赤に染めた顔で、つぶらな瞳を涙で潤ませ、レウニールに懇願(こんがん)した。

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