12 / 43
第12話 絶え間なく…
アルファの手で素肌に触れられるだけでも、アユダルにとって心臓が飛び出しそうなほど、衝撃的な出来事だった。
それなのにレウニールは、飢 えきった肉食獣が獲物を夢中で喰らうように… 舌と唇で味わいながら、アユダルに激しい刺激をあたえ、貪欲な愛撫 を繰り返した。
ヂュチュッ… チュッ… ヂュチュッ… ヂュッ… チュクッ…
「ここから強く… お前のフェロモンを感じる! 唇を離せない!!」
夢中で胸を吸い、レウニールは無数の痕を肌に残しながら… 淫密 がしたたるアユダルの蜜壺 に、ゴツゴツとした無骨な指を何本も入れて、グチュッ… グチュッ… とかき混ぜた。
「あっ! ああんっ!! レウニール様ぁ…! はあぅ… んんっ! はぁっ… あああっ!!」
嘘っ! 嘘っ! どうしてこんなに気持ち良いの?! 僕のオメガの性器の中をレウニール様が、太い指で触れるだけで… どうして気持ち良いの?!
増々レウニールを興奮させ、狂わせるとは知らずに… アユダルは絶え間なく、甘いよがり声をあげ続けた。
「アユダル、気持ち良いか?! また、お前のフェロモンが濃厚になった!」
「んんんっ… 良い! レウニール様ぁ…! 良いです…!!」
娼館の使用人に香油を渡され、オメガの性器を自分で開いて濡らすようにと言われて、僕は恥かしいのを我慢して… 自分の指を入れた時は、痛くて辛いだけだったのに?! なぜ、レウニール様の指だと気持ち良いの?!
「…アユダル! …アユダル! …アユダル!」
アユダルが無意識で放つ濃厚な誘惑フェロモンに… レウニールも溺れ… 狂い… 心を乱された。
「んんっ…! んんっ!ふぅんんっ…!」
ああ… だめ! もっと! もっと! もっと強く!
もっと強い刺激が欲しくて、アユダルはキュウッ… と熱くなった蜜壺の中を締め付け、レウニールの指の動きに合わせて、腰を揺らした。
「欲しいのか… アユダル? ここに欲しいか?!」
アユダルの淫 らな動きに、興奮したレウニールはグチュッ… グチュッ… グチュッ… グチュッ… と指で蜜壺の中を乱暴に突く。
「あっ! あっ! ああっ! ああんっ! ああんっ! はあぅ… んんっ!」
もっと欲しい! もっと下さい! レウニール様ぁ… もっと下さい! 欲しいぃ…っ…!
かん高いよがり声をあげ、アユダルは言葉ではなく、淫らに腰を振ってレウニールに答えた。
「……アユダル…」
ずるりっ… と蜜壺から指を引き抜き、レウニールは自分の指を濡らすアユダルの淫密を、ぺろり… ぺろり… と丁寧に舌でなめ取る。
「ああ… レウニール様ぁ… レウニール様ぁ… もっと… お願いですぅ… お願い…!」
どうして止めてしまうの?! どうして?! 嫌だ… 欲しい! レウニール様ぁ… 下さいぃ…! 下さいぃ…!
ハアッ… ハアッ… ハアッ… ハアッ… と熱い息をはきながら、アユダルは真っ赤に染めた顔で、つぶらな瞳を涙で潤ませ、レウニールに懇願 した。
ともだちにシェアしよう!