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第14話 好き 

 オメガやベータとは大きさも性能も明らかに違う、アルファ特有の立派な性器を受け入れ…  『信じられないかも知れないが… すぐに私のこれが、気に入るはずだ…』  レウニールにそう言われた時は、正直、アユダルはその言葉が信じられなかった。  だが… レウニールの性器が少しずつアユダルの中で馴染(なじ)み、大きなものを受け入れた圧迫(あっぱく)感が、アユダルの内壁に快楽をもたらす刺激的な存在へと変化し、考えをあらためる。    ヂクヂクと(うず)くオメガの性器をズリュリュッ… ズリュリュッ… とレウニールにゆっくりこすられ、最奥をグッ… グッ… と突かれる。 「ふうっ… ああっ…! レウニール様ぁ… んんっ… もうだめっ! あっ… んっ…!」  レウニール様の言葉は本当だった! 僕の中のあそこに、レウニール様の硬いのが当たると、グリグリされてすごく気持ち良い!  あっ… だめっ! 出ちゃうぅっ! 客が射精するまで、男娼の僕は我慢しないといけないのにぃ―――っ?!    娼館の使用人に教えてもらった、守らなければいけない男娼の心得(こころえ)を必死でアユダルは守ろうと、自分の性器をつかんだ。  「アユダル、我慢するな!」  ズリュリュッ… ズリュリュッ… とアユダルの中をこすりながら、レウニールは耳元で(ささや)いた。   「だってレウニール様よりも、早く出ちゃうといけないから!」 「そんなこと、気にしなくて良い! お前は初めてなのだから、もっと楽しめ! 私が許す!」  自分の性器の根元をギュッとにぎり、アユダルは必死に射精を我慢していると… 無情にもレウニールに手を引きはがされてしまう。 「ああっ! だめっ… レウニール様ぁ~! 本当に出ちゃうぅぅ! 出ちゃうぅぅ~!」  せっかく我慢していたのにぃ~! ああっ… ああっ… でも、この解放感が気持ち良い―――っ!! んんん~っ!! 「ふふふっ… 甘い声を出して! どうせなら、辛そうに我慢されるよりは、私はその甘い声でもっと欲しいとねだられる方が良い! ほら、アユダル!」  ズリュッ… ズリュッ… とレウニールは淫らに腰を回し、アユダルの最奥を強く突き上げる。 「はあああああああぁ――――――んんっ!! レウニール様ぁ! レウニール様ぁ!!出るぅぅぅぅ!!!」  ビクビクと震えながら、アユダルは自分のおなかにぴゅっ…! と精液をまき散らした。 「いいぞ、アユダル… お前すごく可愛いくて(つや)っぽい顔をしている! 良い顔だ!」    ハァッ… フゥッ… ハァッ… と熱い息をはきながら、射精の余韻(よいん)でぼんやりとするアユダルの、汗ばんだ白い額にレウニールは満足そうに、良く出来ました! とチュッ… とキスを落とす。 「/////////…っ!!」  今、僕を可愛いくて艶っぽいと褒めてくれた?! そんな風に家族以外に言われるのは初めてだよ、わぁ~! 嬉しいぃ!! レウニール様、本当に僕が可愛いと思ってくれているの?! やっぱりお世辞だよね? それでも嬉しいけど! 「ふふふっ… 本当にお前は可愛いな! アユダル… お前の初めての男になれて、私は運が良い!」  チュクッ… チュクッ… とレウニールは舌を使い、射精したばかりでボンヤリするアユダルの唇をねっとりと(むさぼ)る。 「んんっ… うんん……?」  僕が可愛いと言ったのは、お世辞では無いの?!! レウニール様は本当に僕が可愛いと思ってくれているの?!!  アユダルもレウニールの舌を、チュッ… チュッ… と夢中で吸う。  生まれて初めて性的快楽の頂点に達した感動もあり、アユダルは熱の(こも)った()め言葉をレウニールにもらい… 瞳が(うる)み、涙をこぼしそうになった。 

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