14 / 43
第14話 好き
オメガやベータとは大きさも性能も明らかに違う、アルファ特有の立派な性器を受け入れ…
『信じられないかも知れないが… すぐに私のこれが、気に入るはずだ…』
レウニールにそう言われた時は、正直、アユダルはその言葉が信じられなかった。
だが… レウニールの性器が少しずつアユダルの中で馴染 み、大きなものを受け入れた圧迫 感が、アユダルの内壁に快楽をもたらす刺激的な存在へと変化し、考えをあらためる。
ヂクヂクと疼 くオメガの性器をズリュリュッ… ズリュリュッ… とレウニールにゆっくりこすられ、最奥をグッ… グッ… と突かれる。
「ふうっ… ああっ…! レウニール様ぁ… んんっ… もうだめっ! あっ… んっ…!」
レウニール様の言葉は本当だった! 僕の中のあそこに、レウニール様の硬いのが当たると、グリグリされてすごく気持ち良い!
あっ… だめっ! 出ちゃうぅっ! 客が射精するまで、男娼の僕は我慢しないといけないのにぃ―――っ?!
娼館の使用人に教えてもらった、守らなければいけない男娼の心得 を必死でアユダルは守ろうと、自分の性器をつかんだ。
「アユダル、我慢するな!」
ズリュリュッ… ズリュリュッ… とアユダルの中をこすりながら、レウニールは耳元で囁 いた。
「だってレウニール様よりも、早く出ちゃうといけないから!」
「そんなこと、気にしなくて良い! お前は初めてなのだから、もっと楽しめ! 私が許す!」
自分の性器の根元をギュッとにぎり、アユダルは必死に射精を我慢していると… 無情にもレウニールに手を引きはがされてしまう。
「ああっ! だめっ… レウニール様ぁ~! 本当に出ちゃうぅぅ! 出ちゃうぅぅ~!」
せっかく我慢していたのにぃ~! ああっ… ああっ… でも、この解放感が気持ち良い―――っ!! んんん~っ!!
「ふふふっ… 甘い声を出して! どうせなら、辛そうに我慢されるよりは、私はその甘い声でもっと欲しいとねだられる方が良い! ほら、アユダル!」
ズリュッ… ズリュッ… とレウニールは淫らに腰を回し、アユダルの最奥を強く突き上げる。
「はあああああああぁ――――――んんっ!! レウニール様ぁ! レウニール様ぁ!!出るぅぅぅぅ!!!」
ビクビクと震えながら、アユダルは自分のおなかにぴゅっ…! と精液をまき散らした。
「いいぞ、アユダル… お前すごく可愛いくて艶 っぽい顔をしている! 良い顔だ!」
ハァッ… フゥッ… ハァッ… と熱い息をはきながら、射精の余韻 でぼんやりとするアユダルの、汗ばんだ白い額にレウニールは満足そうに、良く出来ました! とチュッ… とキスを落とす。
「/////////…っ!!」
今、僕を可愛いくて艶っぽいと褒めてくれた?! そんな風に家族以外に言われるのは初めてだよ、わぁ~! 嬉しいぃ!! レウニール様、本当に僕が可愛いと思ってくれているの?! やっぱりお世辞だよね? それでも嬉しいけど!
「ふふふっ… 本当にお前は可愛いな! アユダル… お前の初めての男になれて、私は運が良い!」
チュクッ… チュクッ… とレウニールは舌を使い、射精したばかりでボンヤリするアユダルの唇をねっとりと貪 る。
「んんっ… うんん……?」
僕が可愛いと言ったのは、お世辞では無いの?!! レウニール様は本当に僕が可愛いと思ってくれているの?!!
アユダルもレウニールの舌を、チュッ… チュッ… と夢中で吸う。
生まれて初めて性的快楽の頂点に達した感動もあり、アユダルは熱の籠 った誉 め言葉をレウニールにもらい… 瞳が潤 み、涙をこぼしそうになった。
ともだちにシェアしよう!