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第15話 好き2

 男娼の心得(こころえ)を守ろうと、アユダルは必死で射精しないように我慢していたが… レウニールもアルファの高いプライドを守ろうと、アユダルが達するまでずっと我慢していたのだ。 「今度は私の番だ、アユダル!!」  我慢の限界が近いせいでぽたぽたと汗を落としながら、レウニールは腰を荒々しく揺すり… アユダルの最奥をガツガツと突く。 「・・・っ!」  ああっ… 僕の中でレウニール様が、射精しようとしている!! レウニール様ぁ! レウニール様ぁ! レウニール様ぁ!  自分の奥を夢中で突くレウニールの姿を、アユダルは一瞬も見逃したくなくて、熱心に見つめた。  レウニール様! いっぱい僕の中に出して!! いっぱい下さいぃ―――っ!! レウニール様の種をいっぱい下さい!!   興奮したアユダルは、レウニールがガツガツと突き上げる蜜壺(みつつぼ)の中を、ギュウギュウと締め付けた。 「うううっ…! クソッ… アユダル! 何てきつくて良い…!! うくっ… んんんんっ………!」  うめき声と(ののし)り声をあげ、ビクンッ! ビクンッ! と背中をそらし、身体を強張らせてレウニールは険しい表情で、アユダルの最奥へ精液をたたきつけた。 「あ……」  レウニール様が僕の中で射精した!! こんなに素敵な人が僕の中で…!!  アユダルはハァッ… ハァッ… と荒い息をはき、まぶたを閉じて快感で身体をぶるぶると震わせるレウニールの姿を、うっとりとながめた。  ふと青玉色(サファイア)の瞳が開き、熱心に見つめていたアユダルと視線が合うと… レウニールはニヤリと笑う。 「これだけでは、まだまだ終わらないからな!」 「え…?」  終わらない? でも… 今、レウニール様は射精したよね? んんん? 「ふふふっ… せっかくだから、もっと教えてやる!」 「教える? 何をですか?」  艶っぽくピンクに染まった顔をアユダルは不思議そうに(かし)げる。   「たとえばコレとか!」  アユダルの細い足を持ち上げ、レウニールは自分の肩に乗せ… 再び最奥をグチュッ… グチュッ… グチュッ… と突き始める。 「ああっ… んんっ?! はぁっ…あっ! レウニール様ぁ―――っ!」  ああっ?! 気持ちの良いあそこが、さっきよりもゴツゴツと強く突かれて… うわっ!! 気持ち良い!! ああっ良いぃぃっ! 良いぃぃっ!!  ふにゃっ… と柔らかくなっていた、アユダルの小さな性器が、レウニールに蜜壺の気持ち良い場所を突かれると、再び元気にプリッ! と()ちあがる。 「どうだアユダル… これは気に入ったか?」  レウニールは性器の長さをいかして、アユダルの気持ち良い場所にグリグリと的確に先端を押し付けた。  「あっ! あっんんっ… レウニール様ぁ~ 好きぃ! すごく好きぃ!」  色々な意味で好き!! レウニール様に僕の奥を突かれるのも好き! レウニール様の大きくて立派な性器も好き!  レウニール様の低くて背中がゾクゾクするような良い声も好き!! それにレウニール様の美しい姿も好き! レウニール様の全部が大好きっ―――っ!!  アユダルの初めての情交は、明け方近くまで続いた。

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