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第20話 心を囚われて レウニールside
ベッドで熟睡していると、実際の年齢よりもずっと幼く見えるアユダルの白いひたいに、レウニールは笑いながらキスを落とす。
「ふふふふっ…」
今夜は他の客を取らずに、私を待っていろとは言ったが… まさかベッドで子供のように、熟睡して私を待つとは… 男娼としては、あってはならない行為だと思うのだが? まぁ仕方無いか! 昼間は人助けで大活躍だったらしいからな… 客に暴力を振るわれた男娼仲間を、治癒魔法で救ったとか? 私もその場面に立ち会いたかった!
娼館の使用人に、レウニールがアユダルを指名した時、側にいた男娼から聞いたのだ。
薄く小さな赤い唇を指先でなでていると… 眠っているのに、アユダルはパクッ…! とレウニールの指をくわえて、腹をすかせた赤ん坊のように、チュウチュウと吸い始めた。
「ふふっ…?! くっ… くっ… くっ… くっ… くっ…!!」
その可愛さに、思わずレウニールは忍び笑いをもらす。
アユダル、お前… もしかして眠りながら腹を空かせているのか?
唇から指を引き抜き、レウニールは自分の唇を重ね、アユダルの口内に舌をもぐり込ませると… 指と同じようにチュウチュウ… と強く吸われた。
手首に抑制リングをはめていて、アユダルの誘惑フェロモンを感じ取れなくても、レウニールの身体は、カッ… と体温が上がり、性器がガチガチに硬く張り詰め、発情の兆 しがあらわれる。
クソッ! アユダルが目覚めるまで、我慢しようと思ったのに…!
唇を合わせながら、眠るアユダルの服を脱がし、蜜壺 の入り口を指の背でなでた。
じわりと蜜壺から淫密 が染み出て、たまらず指を2本入れると、プチュ… プチュ… と音を立て… 眠っているのにアユダルの内壁はキュウッ… とレウニールの指をきつく締めつける。
てのひらがアユダルの淫密でグッショリと濡れ、レウニールはぺろりとなめ取ってから、自分の下衣のベルトを解き、下着の中から熱くなった性器をひき出し、アユダルの蜜壺に押し込んだ。
昨夜とはちがい、ズブズブとなめらかに最奥まで入り… アユダルの唇を解放すると、細い足を抱え上げ腰を揺すり、レウニールは夢中で奥を突き上げる。
突けば突くほど、蜜壺の中はギュウギュウに締めつけが強くなり、触れてもいないアユダルの乳首が、ピンッと赤く尖 る。
尖った乳首をつまみ、レウニールは大きな身体をまげて、夢中でヂュチュッ… ヂュチュッ… と吸っては、甘噛 みを繰り返す。
「ううっ…! うっくぅ…」
可愛い! なんて可愛いんだ、アユダル! 最初に会った時は、オメガなのにずいぶん地味な容姿をしていると、同情を覚えたほどなのに… 抱けば抱くほど、可愛くて… 艶 っぽい顔をする!
乳首を離しうっとりと見下ろすと、アユダルの白い頬がピンクに染まり唇を薄く開き、白い歯の間で赤い舌がちろちろと淫 らに動く。
その姿は、レウニールの背中がゾクゾクするほど官能的 で、もっと強く感じたくて、自分とアユダルの手首にはめた抑制リングを外した。
「アユダル… アユダル! ううっ… ぐううううぅ…!!」
何て良いんだ! アユダルの中も… フェロモンも!! 何もかもが私好みで興奮する! ああ、たまらない! たまらなく良い!!
甘くて… 芳醇 な… アユダルのワインのような誘惑フェロモンに包まれ、レウニールは獣のように唸 った。
グチュッ… チュッ… グチュッ… グチュチュッ… レウニールの性器にアユダルの淫密がからまり、淫らな音が絶えず耳に届き…
「ああっん…! あっ… あっ…ああっ…! ああっ…んんっ…!」
ようやく目覚めたアユダルは茶色の瞳を潤ませ、ぼんやりとレウニールを見つめながら、甘いよがり声をあげる。
「ぐぅ…! うううぅっ… ぐぅっ… ううぐうっ…!!」
ガツガツと肉と肉がぶつかる、鈍い音を室内に響かせ、手加減無しで性器の根元までいっきにアユダルの中に突き入れ、今度はギリギリまで引き抜き、また最奥まで突き入れ… レウニールは荒々しく腰を振る。
「ああっ…! ああっ…! レウニール様ぁ…っ! ああっん…!」
「アユダル…! アユダルっ…!」
丸い先端からとろとろと淫密をこぼす、アユダルの小さな男性器を手の中に包み… レウニールはしごきながら、アユダルを前と後ろから同時に攻め立てた。
「嫌ぁ… 嫌ぁ… ああっ! 出ちゃうぅっ…! 出ちゃうぅっ…!」
「可愛いよ、アユダル! 本当に可愛い、アユダル! イク顔を見せてくれ!」
「嫌ぁ… レウニール様ぁ… ああっ! だめぇ! ああっんんんっ! 出ちゃうぅっ!! ああああぁぁ―――っ!!!」
「ぐううぅぅ―――っ!!!」
ビクッ! ビクッ! と身体を強張らせ、レウニールの手の中にアユダルが射精すると… レウニールもアユダルの最奥に射精した。
ハァッ… ハァッ… と額に汗を浮かべ、瞳を閉じて射精の余韻 にひたるアユダルを、レウニールは熱烈に見つめる。
こんなに可愛いオメガに、会ったのは初めてだ!
昨夜会ったばかりのオメガに、私はこんなにも、心を囚 われてしまって、良いのだろうか?!
不安を感じているのに、不思議とレウニールは心地よかった。
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