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第8話

 新が目の前に手を差し出すと、明はそれを握る。  そうすると、新は手の方向を変えて恋人繋ぎにして、強く握る。  指の間にガッチリと指を挟まれた明は、もう逃げる事が出来なかった。  そのままベッドまで行くと、先にベッドサイドに座った新は、明を見ながら空いている手で片方の膝を優しく叩いた。  明は膝に目線を移すと、伸びている長くて綺麗な脚に見惚れて固まってしまう。  それを見て、何かを察した新はスラックスのボタンに手をかけた。 「あ、そうか。ごめん。制服脱がないと皺ついちゃうもんな。明は優しいな」 「えっ!?」  そんな事は思っていなかったが、素早くスラックスのボタンとホックを外す新を止める事はできなかった。  スラックスを脱いで畳んでから横に置いた新は、再び明を見ながら膝を優しく叩いた。 「ほら、これで大丈夫だからな」 「う、うん……」  明は戸惑いながら目を新の下半身に移す。  シミひとつ付いていない白い肌に、程よく筋肉の付いた脚だけでも眩暈がしそうだというのに、ボクサーパンツから浮き出ている陰茎はあきらに自分の物より一回りデカく、形がいい。  これまで、恥ずかしくて人の下半身をマジマジと見た事などなかった明だったが、新のは美術品のように綺麗でなぜだか見入ってしまう。 「どうした? シャツとパンツも脱いだ方がいいか?」  明が膝に座らないので、困った新はシャツのボタンに手をかける。  明は慌ててそれを止めた。 「ち、違う! 新の体があまりにも綺麗だったから」  明が顔を赤くしながらそう叫ぶと、驚いた新の目から涙が溢れてくる。 「ごめん。俺、なんか変な事」  明は慌てて新に駆けよると、指先で涙を拭う。  すると、新は首を横に振った。 「違うんだ、明。俺は嬉しくて泣いてるんだよ」  新はそのまま明を引き寄せると、キツく抱きしめる。  耳に顔を近づけられて息がかかると、明は耳まで赤くしながら快感で体を震わせた。 「で、でも新くらい綺麗だったらよくそう、言われてたりしないの?」  これだけ容姿端麗な新なら周りの人からもそう言われているはずだろう。  なのに、自分にそう言われてなぜ、泣くほど喜んでいるのか明は気になった。 「言われるけれと、明は特別だから」  耳元で囁くようにそう言われて、尻を肩手で触られながら布団の上に誘導するように、さらにキツく抱きしめられる。  大人しく脚を布団の上に乗せてあひる座りをすると、新の逞しい胸板がシャツ越しに体に触れ、明は熱い吐息を漏らした。 「特別って、何?」  明は淡い期待をしながら、新のシャツにしがみ付く。  すると、新は照れ隠しのためなのか、明から顔を離して横を向いた。 「実は俺、明の作る服が凄く大好きで、ずっと前からSNSのアカウントもフォローして見ていていたんだ。黙って申し訳ない」  まさか、新が自分のファンだったなんてと、明は目を丸くさせて驚く。  そんな明に、新は済まなそうに話を続けた。 「親父が明の父親と仲が良いって知った時に、明に近づけるチャンスだと思ったんだ。それで、家庭教師を探してるって知って明の役に立てるならって思って俺の方から明の父親に頼み込んでしてもらったんだ」  新が自分のファンで、役に立ちたいと思ってくれた事は嬉しい。  だが、自分に恋心を抱いている訳ではないことを知ってしまった明は、泣きそうになるのをグッと堪えなから、涙声になっている新を明は心配して、シャツをキツく掴んだ。 「そこまでして、俺と会いたかったの?」 「あぁ。立場を利用して憧れの人に近づくなんて悪いことだと思ってたけど、自分がそうなったら我慢出来なかった。もし、明が嫌なら家庭教師降りるよ」  横を向いたままそう言い切る新に、明は思いっきり抱きつく。  それに驚いた新は、明の顔を見た。 「嫌なんかじゃないよ。理由はどうであれ、新が俺の役に立ちたいって思ってくれたのは嬉しいし」 「そ、そうか。良かった」  照れているのか、顔を赤らめながら再び顔を逸らす新を、明は不思議そうな顔で見た。 「だから、新が俺がちゃんと志望校に合格出来るように勉強教えて」  明が上目遣いで新を見ながらそう言うと、新は決心したように目を固く瞑った。  そしてゆっくりと開く。 「分かった。何をしてでも明のことを合格させるよ」  新に真剣な目で真っ直ぐ見つめられると、今度は明の顔が赤く染まっていった。 「何をしてでもって大袈裟だよ。普通に勉強教えてくれるだけでいいから」 「本当に勉強教えるだけでいいの?ご褒美とかは要らない?」 「それは要る!」  そう、即答する明に新はクスリと笑う。  そして、片手で明のお尻を優しく触った。 「どんな、ご褒美がいい?」 「どんなって……」  目を合わせて尻たぶを優しく撫でながらそんなことを聞かれると、明はどう答えていいのか分からなくなった。  本当は、ご褒美にもっと新に抱きしめて撫でてもらいたいし、体にも触って欲しい。  でも、新はファンとして自分の役に立ちたくて体に溜まった毒を抜くために体に触っているのだから、そういうのをお願いするのは間違っているのを明は分かっていた。 「なんでもいいよ。明の言うこと何でも聞いてあげる」  明の返答を待つ間にも新の手は止まらず、段々と明の陰茎に熱がこもっていく。  このまま、新との関係を終わらせたくない。  例え、自分の気持ちが伝わらなくても、出来るならば、ずっと側にいたい。  明は、覚悟を決めて手にちからを込めると新の目を見つめた。 「それなら、俺のブランドが有名になって、ちゃんとしたお給料払えるくらいになったら、新に専属モデルになってもらいたい」  あまりに強い眼力に新は目を見開ながらただ見つめることしか出来ず、何が起きているのか思考が追いつくまでに、少し時間がかかった。  追いついた頃には、新は目から一筋の涙を流していた。 「そんなの、俺へのご褒美じゃないか。夢見てるみたいだ」  新は明のことを強く抱きしめると、肩に顔を埋めた。  そんな新の頭を明は優しく撫でる。 「必ず、叶えてみせるから」  明が新の耳元でそう言うと、新は耳まで赤くしながら頷く。  そして、明のことをさらに強く抱きしめた。  すると、自然とパンツ越しに立ち上がってしまっている陰茎が擦れ合ってしまう。 「あっ……」  いきなり聞こえてきた甘い声に、新は肩から顔を離す。 「そんな声出して、どうしたの? 明?」  何が起きたのか分からない明はいきなりの刺激に戸惑って顔を赤くしながら、俯いた。 「なんか、ちんちんに当たって」 「なるほど、俺のちんぽが悪さしたんだな」  新はニヤけながら腰を動かして、明の陰茎に自身の陰茎をグリグリと擦り付ける。  パンツ越しでも分かるくらいに熱くて硬い陰茎を擦り付けられ、カリ首とカリ首が引っかかる度に明の陰茎も段々と硬さを増していく。  柔らかい電流のような刺激に耐えられなくなり、力が抜けた明は新に寄りかかった。 「それ……、あっ。らめっ……、だからっ」 「でも、ここで辞めたら明は勃ち上がったちんちんのままで学校に行くことになるし、俺のちんぽだってまた、明に悪い事しちゃうよ」 「わ、悪い事って……」  明は顔を上げて、不安そうな涙目で新を見つめる。  しかし、表情はすっかり蕩けきって頬は赤く染まって上気してしまっていた。  これまで、経験した事のない物事への不安と同時に好奇心を抱き始めている明を見逃さなかった新は、明の尻を両手で優しく触ると軽く揉み込む。  その、優しい刺激にも、明は体を熱てらせながら、熱い吐息を漏らしてしまった。  そんな明を満足そうに眺めてから、新は耳元に唇を近づける。 「たとえば、この柔らかくて触り心地のいいお尻にちんぽ挟んで擦っちゃったりとか」  雄味の強い低い声で耳元で囁かれながら両手で尻を真ん中に寄せられると、いくら性的な事に無知な明であろうと想像が出来てしまう。  段々と陰茎を硬くさせていく明をニヤニヤと見つめながら、新は指で尻の割れ目をなぞっていく。 「明はまだ、ここに誰かの挟んだことないよな」 「そ、そんなのあるはず……」 「よかった。じゃあ、挟んだらどうなるか知らないんだ」  割れ目をなぞっていた指がアナルの手間で止まると、明はアナルをとヒクヒク動かしてしまう。  体がそんな反応をしたことが初めてだった明は、戸惑いながら新を見つめた。 「し、知らない。どうなっちゃうの?」 「どうなっちゃうか、試してみたい?」  新はそう言いながら目線を下に移して、自身のパンツに手をかけると脱いでいった。  明もつられて目線を下半身に移すと、パンツから新の形のいい長くてカリ高の陰茎がパチンッと勢いよく飛び出す。  その、光景に明は驚いて息を飲んだ。 (す、凄い。ちんちんってこんなにデカくなるもんなんだ)  自分のより明らかにデカイ陰茎を目の前にして、明は目を輝かせた。 「ほら、明。じっと見てないで、こっち来て」 「あっ」  

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