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19.※小スカ
この生理現象だなんて、この中に入れられてから碧人に見せていることじゃないか。
だから、もったいぶらずに言ってしまえばいいものの、実際には恥ずかしがっているようで口ごもらせていた。
そうした中でも膀胱が我慢しきれないといったように、ちょっとでも気を緩めたら、出してしまいそうになっていた。
「⋯⋯もしかして、トイレに行きたいの?」
トイレという言葉に身体が反応してしまったようだ。ちょろと出てしまっていた。
勝手に出してしまったことで怒られないかと、自分の足で死角になっているはずだと思いながらも、必死に頷いた。
「そういえば、起きてからトイレにも行ってなかったね。僕としたことが忘れていたよ」
ごめんねと言って、不意に太ももを撫でられた。
急なことで驚いた拍子にちょろちょろと出てしまった。
「タンポンを取り換える前に出そうか。ここにちょうど敷いてあるから、出してもいいよ」
「⋯⋯ぁ、⋯⋯ん⋯⋯」
ほら、四つん這いになってと腰辺りを掴み、膝を立て、碧人に臀部を突き出す格好をさせられた時、慌てて止めたはずなのに、細く垂れ流してしまった。
「あーあ、そんなすぐに出したいほど我慢してたんだ?」
「ごめ⋯⋯っ、なさい⋯⋯!」
「別にいいけど、あえて言うなら、排尿するってことを言って欲しかったかな」
声音はいつもの穏やかな調子。
ところが、怒られていると錯覚した葵人は、排尿が止まってしまうほどに縮み上がる。
「葵? まだ出るんじゃないの? 出しにくそうだったら、手伝ってあげようか」
「⋯⋯──見てて」
「ん?」
羞恥で震える顔を碧人に向けて、思いきり言った。
「葵がおしっこするところ、見てて⋯⋯っ」
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