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32.※6日目

起床し、挨拶程度に会話をした後、脱がしつつ、頭のキスから始まる行為。 ここ数日してきた行為であるため、次にどの箇所に愛の痕を付けるのかは十分に分かっているはずなのに、それでも初めてされたかのように、身体が悦びで震わす。 「気持ちいい······?」 「んぅ······っ、ふ、っん」 「そう······嬉しそうで、僕も悦くなってしまう······」 微笑を浮かべて、わざとらしく秘部を押し付けられ、ビクッと跳ねた。 「やだ······ぁ! イッちゃう······」 「まだ我慢して。これからなのだから······」 嬌声を上げる唇を塞がれ、長く交わり、離れた時には意識が飛びかけていた。 休む間もなく、碧人からのキスの連続に抑えきれない声を上げ、腰を浮かせていた。──その矢先。 「ひゃうっ!」 自分の声かと疑うほどの甲高い声に驚き、思わず碧人を見た。 「なに······、いまの······」 「何って、胸に口付けただけだけど?」 「胸······? んっ······ぁっ!」 不意を突かれ、淫らな声が上がった。 胸なんて、この行為を初めてから今まで触れられることすらなかった箇所だ。それなのに、何故急に。 「今まで触れなかった分、感度が上がっているようだね。僕の目の前で猫みたいな甘い声を上げているの、とっても可愛い······」 「んん······ッ、あっんっ!」 およそ男らしくない柔らかい部分を、執拗に口付けてくる。 今まで触れてこなかった、新しく愛を刻まれていく度に、嫌なぐらい胸を揺らし、雌のように声を上げる。 一番見たくない箇所をこんなにも愛を付けてくれる碧人が愛おしく、こんな身体になって良かったという錯覚に陥る。

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