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「うぅ······、もっと······いっぱい、触れて······っ」 「ふふ、どうしようかな」 帯をゆっくりと解いていくその手が、もどかしくも、艶めかしく感じ、徐々に頬が熱くなる。 それから流れるように頭に唇が触れた。 行為が始まる。 前髪を掻き分けられ、晒された額に優しく触れてくる。 「んっ······」 その優しさと嬉しそうに笑う碧人に、後孔がヒクヒクとしていた。 早く、早く、挿入()れて欲しい······。 頬を指先で撫でながら、眉間、瞼、鼻の上、そして、唇にと丁寧に口付けられ、足の間のが存在を示すかのように勃ち上がり始めていた。 跨いでいる碧人の昂りに当たりそうな気がして、けれども、こんなにも早く挿入()れて欲しいのだと思って欲しくて、恐る恐るながらも腰を浮かせる。 「腰を浮かすほど、気持ちいい······?」 ピクッと腰が反応した。 「う、うん······ねぇ、僕の中に······」 「もう少し、気持ちの高まりが欲しいでしょう? まだ我慢して」 「けど······ん、ふっ」 胸を沿うようにさわさわと触りつつ、下腹部へと迫るように徐々に下がっていく様子を、直に感じつつ、抑えきれない声を漏らしていた。 そうした最中、不意に乳首を軽く吸いつくようなキスをされ、身体が大きく跳ねた。 ──その時、膨らんだ碧人のが包まれた浴衣越しに当たった。 「高まってきているね、葵······」 「あっ、おと、さんの、大きくなってる······っ、から、早く······っ!」 「あと、もう少し待って」 また"もう少し"って、こっちはこんなにも求めているのに。 碧人に抗議するように、されど催促するように大げさに喘ぎ、昂っているモノを擦り付けた、その時。

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