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41.※公開オナニー

どうしよう。早くやらないと、兄の機嫌がさらに悪くなってしまう。 早くやらないと、早く······。 「は······ぁ、ふ······っん」 挿入()れられるはずだったことを想像し、上下に優しく動かす。 当たり前になった激しい行為ではない、少しずつ碧人のを自分のナカへと挿入()れ、されどすぐに腰を動かしてはならず、ゆっくりと馴染ませるように待ち焦がれる行為。 肉壁に絡ませて、それが碧人の形だと分からせる行為は、痛みを伴う行為とは違い、一体どのような快楽を感じるのだろうか。 痛くはなく、ただいつまでも快感が続いて、幸福だと思えるものが味わえるのだろうか。 その時、手の中の自身のがヒクついた。 腰辺りがゾクゾクする。 少しずつ気持ちが高まってきているようだった。 今回のように兄の赦しを得るまで、勝手に達してはならず、けれども、ここ数日の間にあったように、時折、葵人の反応を面白がるために、わざと腰を動かして、絶頂へと導くことをするかもしれない。 それで、解すためだと言って、急に指を入れてきたように、後ろの穴をきゅっと締めつけて、まるで碧人の興奮の証を逃したくないと意思表示しているかのように思われるかもしれない。 下腹部がむずむずとし、腰が緩やかに動いていた。 先端部からも新たな蜜を出す。 その新たな潤滑剤代わりのを絡め取り、さらに滑りを良くして、手の動きを速めた。 「はっ、はっ······はぁ」 それに連携するかのように、想像の中の碧人は時間が来たと、自慰する葵人と同じくらいの速度で律動し始めた。 「あっ、は······っ、ん、ふっ、あっ、は······ぁ、や、あっ」 荒くなる息に混ざるように、感じている声が吐き出される。 先端部を手の平ででたらめに触り、くびれを激しめに扱いた。 それが気持ちよくて、腰が浮いていた。

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