46 / 47
46.※尻コキ
いつくるか分からない臀部を叩きながら、葵人の臀部に自身のを擦りつける。
その漏らす声が少しずつ間隔が短くなっていき、興奮しているのが分かると、葵人のも反応を示す。
「あっ、あっ、う⋯⋯っ、ふぅ、ん⋯⋯ッ!」
動かすこともままならないのに、その声で反応してしまい、自身のが縄に食い込むほどに反応していることが、痛いぐらい分かる。
いつになったら、この地獄は終わるのか。
「あぁ⋯⋯葵⋯⋯射精 していい⋯⋯っ?」
吐息混じりに兄がそう訊ねてくる。
碧人がそう言ってくるのは珍しいことだった。
どちらにせよ、自分には拒否権はない。
「は⋯⋯っ、ん⋯⋯う、ん⋯⋯っ」
「⋯⋯射精 すよ⋯⋯っ!」
葵人の腰を掴んでいた手に力がこもる。
同時に、背中へと碧人から放たれた液体が飛び散った。
それに、どうしてか挿入 れられているわけではないのに、そうだと錯覚し、後孔が締まった。
戒められていなければ、とっくに自分も達していた。
「⋯⋯ふふ、背中が汚れちゃったね⋯⋯やらしい⋯⋯」
「はっ⋯⋯ふ⋯⋯っ、んんッ」
「あれほど痛がっていたのに、気持ちよくなってるの⋯⋯? ⋯⋯新しい快感を覚えちゃったね」
「はぁ⋯⋯っん、あぁっ」
背中に生暖かい息と共に、舌を這わせているようで、その奥底が疼く感覚に身悶える。
「達してしまいそう⋯⋯? けど、そうなったとしても、終わらないよ。まだお仕置きは始まったばかりなのだから」
まどろみ始めた中で、残酷な言葉が聞こえてくる。
聞き間違いだと思いたいその言葉通りに、後ろから抱きかかえた碧人の膝上に座る形となり、葵人の足を折り畳む形に抱えた。
「貪欲で悪い子の葵。お仕置きを再開しようか」
股に雄を挿し入れて言う。
そこで葵人は、意識を手放した。
ともだちにシェアしよう!