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第7話

倭国。国を治める王族とそれを支える四神の一族。朱雀が蘇芳家、青龍が蒼井家、玄武が月夜見家、白虎家が十六夜家。従える王族が桜花。桜は倭国の王族の象徴。突然ダンジョンが現れたりする不思議な場所。ダンジョンで見つかるお宝を使いトレジャーハントゲームを行っている。参加条件はグループで参加すること人数は少数でも3人用意する事。ダンジョンを用意するのが王族。本物のダンジョンからお宝を持ってくるのが四家ということらしい。恭平は理解した。2階から飛び降りて日本の京都に似た世界にきてしまったのだと。不安はあった。お金も住む場所も何も無い。これからどうしたらいいのか。まだ考えられない。  「良い絵じゃな。透明な|女子《おなご》の笑顔。いい顔じゃな。死んでいる者には見えんな。我の大事だった人もこんな笑顔をみせてくれるのじゃろか」  「未練があるの?」  「そうじゃな。新たな主が出来て、嫌いなわけではない。未練があるからか。まともに話せないのじゃ」  「連れて行って。その場所に」  「もう何も無い場所じゃよ。寂しい屋敷じゃ」  不知火の言い方からそんな感じはしていた。それでもぼくなら何か分かるかもしれない。まだ。主っていう人がそこにいるなら。  「何も出来ないかもしれない。だけどぼくなら力になれるかもしれない。力にならせて欲しい。少しは自信が持てるかもしれないから」  「お主の体はまだ万全では無いじゃろ」  「お願い」  恭平が本気だと分かったのか、不知火は軽くため息をはいた。  「わわわ」  服の首当たりを咥えらえ不知火の背中に乗せられた。  「捕まっておるのじゃぞ」  言葉と供に不知火が屋敷を飛び出した。

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