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3 恐怖

「君の弟の手術費は、これで賄えるかな?」 もう意識も感情もない、でもただ終わらないということだけは分かった。 大きい体が上に乗っかり何度も腰を振ってきてはあまりの大きさに体が大きく揺れ、内壁も外に追い出されるように肌がのびた。 「あああぁ」 全身がガクガクと震えだした。 「いい締まりだよ、そのまま何度もイってみようか」 次の日の夜まで続きやっと解放された。 今日は雪斗に会う日、でも体が痛すぎてなんだか寒気もするし吐き気もするしで体調がよくない。 雪斗が暮らしている病院につき、受付で手術費を払い、病室に向かった。 「冬馬兄ちゃん!!」と呼んでくれる。 「雪斗……元気にしてた?」 「うん! お兄ちゃんは大丈夫?」 「うん、大丈夫だよ」 頑張って笑顔で話をする。 「僕ね、僕ね、相沢先生と今度紙芝居やることになったんだ!」 「そうなんだ、よかったね、相沢先生優しいからいっぱいお喋りしなね」 「うん!!」 あー弟の笑顔が溜まらなく好きだ。 弟の病気は心臓の病気であと何年生きられるかも分からないほど、よくない。 だから僕にできること、それは弟のこの笑顔を守ることだ、どんなことをされてもいい、ただこの子だけは守りたい。 「あまり騒ぐと具合悪くなっちゃうよ」 「うん、でももうちょっとお兄ちゃんと喋りたい」 「うん」 布団をかけ寝かせてあげると背後に誰か立った。 !? 「あ! 篠兄ちゃん!! お見舞いに来てくれたの?」 心臓が跳ねた。 「よ! 相変わらず儀兄弟仲いいね、羨ましいよ」 「にひひっいいでしょ」 雪斗はすごく嬉しがってる平然としていないと 「なぁ、冬馬兄ちゃんにどっちが似合うと思う?」 と出したのは小瓶だった。 「んー緑色の! きれいだもん」 「そっか、じゃぁこれは冬馬に」と渡された。 「雪斗はこっちの特大フルーツセットだ」 「わー!! 僕メロン好き」 「ほら、お兄ちゃん切ってあげたら?」 「は……はい」 立ち上がりメロンを持って病室を出た。 給湯室でまな板と包丁を貸してもらいそこで切っていると 「あれ? 冬馬くん?」 「あ、相沢先生、雪斗のことお世話になってます」 「最近雪斗くん調子がいいんだよ、このまま手術してもいいかもしれない……君は大丈夫なの?」 と顔を覗かれた。 「だ……大丈夫です」 顔に手が近づくと 「顔色すごく悪いよ、バイト無理してない? もしかして深夜とかも働いてるの」 「僕、高校生ですよ」 「そ、そうだよね、でも手術費受付で払ってたからびっくりしちゃったよ」 「最近始めたバイトがよくて稼げてるんですよ」 「そっか、雪斗くん冬馬くんに感謝しないとだね」 にこっと笑ってくれる先生は相沢さん、雪斗のことを小さい頃から見てくれている。 「そういえば海外出張中のお父さんやお母さんはいつ来るのかな? さすがに手術の時はきてくれないと困るな」 「えっと、おばさんたちは……分からないです」 「連絡つくといいね」 「はい」

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