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第21話
そんな俺の今日のコンディションはいつもと変わりなく終えたが、潔は不調だった。
「お前がヌルいと調子が狂う」
俺は様子を見るべく奴の調子を伺おうとしたが、奴は俺から逃れるように身体を押し退けた。
「そんなの自分が一番良く知ってる」
潔が不調なのは昨晩酷く抱いたからだろうか、そう思い気遣いのつもりだったが、奴も何か悩むことでもあるのだろうか表情は固かった。
もしその悩みが俺のことが関係しているのならば気分がいい。
俺が悩んでいる間コイツは何も考えてないのだとと思うと最高だった。
「凛ちゃん、潔と何かあったでしょ」
俺の後ろにいた蜂楽の声はいつもどおりに聞こえてもどこか温度が違う気がした。
「知るかよ、オカッパ」
「潔を泣かしたら、おれが許さないから」
蜂楽がスゴんだところで俺が負けるわけはないが、隙あらば潔を掻っ攫う気でいるのだろう。
大したことのない潔世一のまわりには、奴に惹かれた人間が多いのかもしれないのとに気付いた俺は、焦る気持ちに火が付いた。
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