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第23話
俺は無人だった角にある部屋に潔を強引に連れ込んだ。
「ちょっ、……俺はしたくないって言ってるだろ!!」
部屋に入ると俺は奴の身体に伸し掛かった。
暴れる潔の首を締めて動けなくすると、酸欠で白くなった唇に噛み付くように吸い付いた。
すると奴の身体から力が抜けた。
奴の呼吸はまだあるから殺してはないと冷静に判断ができたが、俺の心は乱れていた。
俺は昏乱で頭を抱えた。
「……許さないっ」
俺から視線を外すことは許さない。
俺以外の奴に興味を示すことは許さない。
俺から逃れようとすることは許さない。
許さないと思う気持ちが悲鳴を上げていた。
こんな風になることを望んでいないのに、どうしてこうなったのか。
「殺してくれるんじゃなかったのか」
青白い顔の潔の表情はとても穏やかだった。
まるで本当に俺に殺されたいような、そんな諦めたような顔だった。
潔はそのままボディスーツのファスナーを下げ自ら身体を露出させた。
「これで最後にしよう、凛」
奴の手が俺の身体に絡んできた。
「頼むよ。……酷くしてくれ」
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