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第25話

関係が終わったとてブルーロックがなくなるわけでもなく、最初の間柄に戻っただけだ。 潔の調子も戻ったし、俺の調子も前と同じに戻っていた。 ただ戻っただけ、それなのに俺は納得なんて出来なかった。 俺は一生潔世一への想いを引き摺ってサッカーをするのだと感じていたし、そして奴の姿を見るたびに思い出す初恋なのだと思った。 俺はこれほどまでに潔世一に恋焦がれていたのかと再確認した。 さよなら、初恋。 さよなら、憎き想い人。 俺はもうこんな思いはたくさんだ。 失った思いを俺は気力に変えようと切り替えた。

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