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18 潜入調査

---- 『結界が張ってあるのかリクとターゲットの会話が聞こえません』 『さすがだな、引き続き見張れ、なにか進展があればこちらに』 『御意』 それにしても入れない、聞こえないを徹底した強固の結界だ。 このレベルに行き着くのはなかなかの手練れ、早く対ありしたい。 そういえばリンガさんは神永と一緒にいるんだよな。 もし戦闘になれば私が加勢してお救いって流れになるのか、私よりも強いリンガさんがやられるわけないと思うが。 ---- 「紺野」 「はい」 出て行こうとする部下に声をかけた。 「斉藤に連絡して外にいるハエを捕らえろ」 「了解」 ハエ…………そんなにたくさんいるのか? 外を覗くも綺麗な桜しか見えなかった。 ? 桜 なぜ今秋だよな、、、。 あれ?? 「リクくん少し待ってて電話をしてくる」といい花咲は廊下に出た。 今の話の内容からしてこの病室は監視されている。 映像も声も全て誰かが聞いている。 ぼーと外を眺めているとうっすらと桜の先が見えた。 え? あれは!? 俺は立ち上がり点滴が抜け窓を開け叫ぶ 「ミライさん!! どうしてそんなところにいるんですか?」と 桜の木と思っていたものは実は枯れ木でそこにミライはうっすらとこちらを見ていた。 「リク、今話せるのか?」 ---- 『隊長、大変です結界が』 『ああ、少し泳がせる、ハエの元には斉藤を向かわせているからそのうち戦闘になるだろう』 ---- 「はい、あの俺病院に来ちゃったんですけど大丈夫ですかね? 館長に怒られますか?」 「館長というより神永様に怒られるかもしれないな」 「うえぇーお仕置きとか嫌だな」 「今は傍に誰かがいないのか?」 「はい多分この部屋見張られてると思うけど」 「その部屋を出られるか?」 「はい、あ!! 後ろ危ない!!」 ミライに何かが襲いかかった。 「坊ちゃん、ナイス」と聞こえまた桜の木がゆらゆらと動き出した。 花咲が部屋に入ってきたのだ 「君は何者だ?」 あれ? 急に敵意むき出し?? 「はぁ……すまない、少し教えてほしいのだが神永という男について」 「……あっ、えっともしかして俺って爆弾発言しまくってる感じ?」 「それは……リクくんが自由になりたいかなりたくないかにもよるが」 「そりゃ自由にはなりたいけどでも神永さんにもお世話になったしな、裏切れないかな」 「そうか」 『隊長、突入の準備ができました、いつこちらにいらっしゃいますか?』 『15分後』 『了解』 「あの、花咲さんって何してる人ですか?」 俺はそんな疑問を投げかけた。 「世界の人々を救うために活動している組織だよ」 『盤上、ここの見張りは頼む』 「了解です」 と1人病室に入ってきた。 「結界を不安定にさせるなにか能力があるみたいだ、気を抜くなよ」 「了解、隊長もお気をつけて」 「ああ」 一瞬見えたさきほどまでの優しい顔ではなく責任がある真面目な顔になった瞬間を俺は見てしまった。

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