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第40話※

 先代フリードの活躍にも負けず劣らず、新たに民から英雄視されるようになったファング。  王都にあるジークフリート邸に、バルドの部屋も新しく設けられた。  バルドは奴隷や召使いなどではなく、今やファングのあらゆる意味でのパートナーだからだ。  嵐のごとく現れて、バルドの心も、怪物退治という任務も、全て掻っ攫っていった英雄ファング。  そんな男がオークであるバルドを気に入ったなど、未だに夢のようだ……が、彼の寵愛を受けるたび、現実なのだと目が覚めた気分になる。  バルドでも寝られる専用の大きく頑丈なベッドの上で、全裸のファングが自ら腰を振っている。  だが、あれからはサキュバスの調合薬は使っていない。  どうしてかファングは……冗談なんかではなく本気でバルドをオスとしてベタ惚れしてしまったらしい。  今日も怪物退治で疲れているだろうに、帰って血濡れの身体をシャワーで洗い流すなり、バルドの部屋に夜這いに来る。  毎回死地を乗り越えて、アドレナリンが昂っているせいもあるだろうが。  ファングに愛情表現として口付けをされることも多くなり、幅広で長い舌を出すと、ファングも絡めて口内を舐り回してくる。 「んっあ♡ バルドの長くてザラザラの舌も感じるぅ♡ バルドと口付けしているだけでチンポ欲しくなるんだからなっ♡ あっ、あぁっ♡ やっぱりケツマンコがキュンキュンしてっ、バルドのチンポ締め付けるのたまらないっ♡」  バルドだって、ファング以外にこんなこともう考えられないというのに、誰にも渡さないという風に強く抱き締めてくる。  熱い口付けと、抱擁と、愛撫にセックス。  ファングとの性生活はいつもそれはそれは情熱的だった。 「はぁ、はーっ……この舌で舐められたらすぐイキそう♡ なぁ次は舌だけでイカせろ♡ 乳首もチンポもマンコもっ、時間はたっぷりあるんだから……全部しような♡」 「わ、わかったよ」 「あ……でも……まだ手でもされてないぃ……この太い指で中のコリコリッてしたとこ弄ってくれぇ♡ 騎士なのに女みたいに潮吹き確定のドスケベになってしまうぅ♡ 緩々のガバマンに開発されるっ♡」  妄想するだけで軽く脳でイッてるみたいだ。  言われるがままに既に硬くなった胸板の飾りをベロリと舐めてみると、ファングはそれだけで悶え狂う。 「あひぃいいいいッ!♡ それしゅごい♡ 男なのに母乳出そうっ♡ その時はいっぱい搾って飲んでくれ♡ 勃起乳首舐められるのも好きっ♡ 胸だけでイッぢゃう♡ バルドともっと変態交尾ばかりしていたい♡」  お返しとばかりに激しく身体を上下に振りたくり、バルドのものをきつい括約筋で扱き上げるファング。 「あっ♡ あふっ♡ ぶっとい棍棒みたいなチンポがっ、俺の雄膣ゴリゴリ擦って気持ちいいっ♡ バルドのチンポ好きっ♡ このチンポないともう生きていけないっ♡」 「う、うん……バルドも、だよっ……すごく気持ちいいっ……幸せ……ファング、大好き……っ」  優しくファングの反り返った逸物を扱いただけで、すっかり敏感になったファングは大声を上げて性を放つ。

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