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第117話 颯の匂い?? ※
バスルームから、水を飲んで、寝室に直行。
めちゃくちゃキスされてたから、体はあっという間に、颯を受け入れモードになる。
「……はやて……ん……ン……」
触れてくれる手も、見つめてくる瞳も、唇も、大好きすぎて、困る。
颯としかしたことないから、他の奴がどうやってこういうことするかとか、毎回分かんないなーと思うんだけど。
こんなに胸の奥キュウッてしながら、されることなんて、やっぱり無いと思う。
「……う……ンんん……っ」
脚、開かされて、中に颯のを受け入れる。
「……っあ……ん、ぁ……っ」
奥まで受け入れて、覆いかぶされて、キスされると。
気持ちよすぎて、颯のを締め付けてしまう。
「……ッ」
ちょっときつそうに眉を寄せる颯は。
色っぽ過ぎて。ますます、力が入ってしまう。
「……しめすぎ、慧」
苦笑する、颯も、好き。
……ああもう。
めちゃくちゃ好き。
「……はや、て……」
颯の背に腕を回して、その背に、抱き付く。
「はやて」
きゅ、としがみついて、すり、と頬に額を寄せると、また、唇を塞がれる。一生懸命、キスに応えていたら、オレの額に張り付いた前髪を掻き上げてきた。
「可愛い」
額に手を当てて、ふ、と笑う颯に、めちゃくちゃ胸がきゅんとする。
「……ッんんぅ、ぁ」
颯が腰をゆっくり動かすと、中が擦られる。
どうされても、気持ちイイ。
「あっ……」
また、自分から溢れてくフェロモン。
「――――……慧」
オレの匂い、すぐ分かってくれて、それで、颯からも、強く、甘い匂いがする。深く唇が重なって、キス、激しい。
匂いだけでも、イッちゃいそうなのに、颯の動きがどんどん激しくなる。
「……ん、ふっ……っあ……ン!」
頭、真っ白になる。
颯の息が、荒くなるのも、好き。
「……っやて……キス……もっと……」
そう言うと、また口をふさがれて、そのまま一気に突きあげられる。
「ン、ん……ッ……」
オレは自分がまた中でイったのが分かるけど、颯は止まらないから、イったまま突かれて、気持ちイイの限界を超えてしまう。
「……はや、て……っ……んん……」
ぎゅう、としがみつく。
「――――き、もち……くて……」
「――――……」
「とける……」
気持ちいい以外、何も感じなくなって、ほんとに溶けそうで言ったのだけど。
なんかそれは、颯をますますその気にさせたみたいで。
「……可愛すぎ」
耳元で囁かれるだけで、ゾクゾクがオレの体を支配する。
――――……大好きだよう、颯……。
「ッ……ひぁ……!」
不意に脚を上げさせられ体勢を変えられて、なんだかすごく奥まで颯が入ってる感じがして、焦る。
「……っあ、っ……や……っ」
突かれるたびイっちゃうみたいな感覚の中。
「慧」
呼びかけられて、一生懸命目を開けて、颯を見上げる。
――――男っぽい颯に、きゅ、と心臓が掴み上げられながら。
「可愛くてたまんない」
優しく瞳を細められてしまい、もうノックアウトされた気分。
それから、なんだかめちゃくちゃ可愛がられて。
優しいけど激しいそれが、なんだかずーっと続いて。
愛されてる感がすごくて、ほんと、幸せだった。
……ていう夜を過ごして、翌朝、ちょっと寝不足だけど幸せいっぱいで颯と別れて、一限。教室に入って、いつもの三人に挨拶した瞬間。
「うわー。すっごいめずらし」
誠が首を傾げてくる。
オレは昴の隣に座りながら、「何が?」と聞いた。すると、前に居た健人が自分の顎に触れながら、んー、と苦笑いをしながらオレを見ている。
「なんだよ? 何かついてる?」
聞くと、三人は、何とも言えない顔。
特に昴が、なんだかとっても、眉を顰めてる。
「今日、颯の匂いがする」
「……ん??」
誠のセリフに、オレは、めちゃくちゃ首を傾げた。
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