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第31話 結び結ばれ(*)(3/4)

「んっぁ、ぁ、ぁぁぁ……っ、あぁっ……!」 「く……」 「雫さま……ご覧ください……。あなたの小さな孔に、挿入されてゆくでしょう……?」 「ゃ、ぁ……んっ、ぁ、ぁ……っ」 「どんな気分ですか……? それとも、散々、お教えしたことを、忘れてしまわれましたか?」 「ぁ、んんっ……くお、っ……、好きぃ……っ」 「雫――……っ」 「ぁ、想像、より……おっき、けど……っ、きもち、ぃ……、っして……っ、ぁ、ぁっ、中……っいっぱい……っ、好きぃ……っ、もっと、きも、ちぃ、の……欲しぃ……っ久遠っ……っ」 「きみは……っ」  苦悶を浮かべる久遠は、雫の声をしばらく黙って聞いていたが、名前を呼ばれると歯を食いしばり、唸りながら腰を引き、雫の腰骨の辺りを掴んだ。 「挑発、するとは……悪い、子、だっ……っ!」 「ぁぅ……んっ!」  そのままねじ込むように、天井まで一気に突き進まれる。奥まで開ききっておらず、途中で壁に阻まれると、久遠は腰を回しながら抽挿を繰り返し、雫の内壁を自身の屹立で探った。 「ぁ! ぁ! ごつごつ……っ、してぇ……っ! 好き! くお……っ! そ、そこ……っ! 好きぃっ! ぐちゅぐちゅ……っ! 気、持ちぃ……っ!」 「は……っ、僕も、好きだ……っ」  鼻が互いに触れ合う距離で、久遠の犬歯がぐぐっと育つのが眸に映る。このまま食われてもいいと思うほど、深い悦楽を得た雫が腕を伸ばし久遠の背中を掻き抱くと、七月の噛み跡の付いた左腕が鎖骨の前側へ回され、久遠の牙をそのまま受け止めた。 「あぁ……っ、雫、しずく、僕の、雫……っ、雫……!」 「ぐっ……久遠さ、ま……っ」 「雫……っ、きみが、きみが欲しい……っ! 雫——……っ!」 「ぁ、ん! 好きぃ……っ! 奥、ぐちゃぐちゃに、して、ぃ……っから、ぁぁーっ……!」  七月の腕から犬歯を引き抜いた久遠は、唇に付いた血液を舌で拭い、雫に腰を打ち付け続ける。やがて内部を捏ねる動作を大きくしはじめると、雫もその動きに合わせはじめた。 「っ……く、雫……っ、きみが、好き、だ……っ」 「んっ! んんっ! 好き、くお、好き……っぁ、ぁぁんっ……!」  浅い場所を抜き差ししたり、奥を捏ねたりしたあとで、やがて内部に少しだけ遊びができたのを悟ると、久遠は奥の壁めがけて剛直を突き入れ出す。 「ぁ! んっ! ぁぁっ! は! 挿入って……っ! ぁっだ、め……っ! 久遠……っ! いっちゃ……っ!」 「いっておいで、雫……っ」 「ぁあぁんっ!」  ひときわ奥を突かれると、ぱちゅん、と音がして、透明な体液が後蕾から吹き出した。同時に久遠の鳩尾あたりに向けて勃起した雫の屹立からも、同じ色の体液が迸る。 「はぁっ……? ぁ……ど、して……? ごめ、くお……っ」 「謝る必要はありません……潮吹きされただけです、雫さま」 「ぁ……? し、お……?」 「簡単に言えば、オメガになられた証拠です。おめでとうございます」 「ぁ……ぁ……」  腹の中が苦しくなるほどの抽挿なのに、久遠の怒張がそのまま内壁のいい場所を擦り続ける。 「雫……っ、奥を、拓くよ……っ」 「へ? ぁ……? あっ……ぁ、ぁぁっ……っ! も、挿入らな、ぃぃ……っ! ぁっ、だ、め、ぃっちゃ……ぁ! くお、で、いっちゃ……ぁあっ!」  ずん、と重苦しくなるほどの衝撃を腹の奥に感じ、視界に白い火花が散るまま、雫はがくんと仰け反る。雫を受け止めた七月の呼吸もまた、荒く乱れていることが、耳元に吹きかかる吐息でわかる。 「雫……きみの、奥、に……っ」  ぱたたっ、と久遠の汗が雫の肌に散る。そのまま腰を突き入れ、ゆらゆらと最奥に嵌めたまま揺らされると、通常とはまた違う、深い快楽に雫は溺れそうになった。 「……嵌まりましたね。確認できます……久遠さま」 「うん……雫、きみの中に、出すけれど……、孕んでしまったら、ちゃんと責任は取るから……っ」 「ぁ……っ、ぁん! ぁ、ぁぁっ! ぃ……って、る、いま、ぃって、るか、らぁ!」 「知ってる。いってる時に出すと、孕むって、性教育の教科書に、書いてあっただろ……?」 「知らなぁ……っ!」  涙がぽろぽろ零れ落ち、気づくと雫は久遠の抽挿に合わせて、背中をかき抱き、爪を立てていた。腹の中を捏ね回されるたび、壁を擦られるたびに快楽がひっきりなしにくる。七月も、久遠の牙が後退したのを見ると、雫の乳首に取り付き、引っかいたり押しつぶしたりしながら、胸の飾りを育てることに余念がない。

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