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楽しい花火大会編 8 発情花火

 伊都の準備に慌ただしくしてたから、見惚れてる暇がなかったんだけど。  でも、ちゃんと、すごくドキドキしたよ? 「ぁ……睦月っ、ここ」 「うん。ベランダだから大きな声は出さないように」 「そんなっ」  そんなこと言われても、無理、だよ。 「っ、っ、っ」  浴衣の睦月はとてもかっこよくて、一緒に並んで花火を観てる時も、外でピクニックみたいにしようって二人で準備をしてた時も、ずっとずっとドキドキしてた。  あんまり意識しないようにしてた。  この紺色の爽やかな浴衣に包まれた、睦月の裸とか想像しちゃわないように。 「ぁっ、睦月っ、ダメ、俺、汗」 「うん……」  外はまだ昼間と同じくらいに暑くて。サーキュレーターがかき混ぜてくれる空気はしっとりと熱を帯びてる。じっとしているだけで少し肌が汗ばんでしまうくらい。  なのに、こんなに密着してる。 「っ、ン」  そんな睦月に跨るように座って、しがみついて。  首筋に柔らかい唇が触れる。痕がつかないように丁寧にキスをしてくれる。優しい口付けなのに、震えるほど感じてしまうんだ。  なんだか浴衣姿の睦月がたまらなく色っぽくて。 「千佳志さんの浴衣姿、破壊力抜群すぎて」 「そ、んなことっ、っ、っ」 「うちで浴衣、っていいですね」 「っ、ン」 「肌蹴てもすぐに着替えられるし」  着崩れてきた浴衣をもっと崩すように、睦月の大きな手が布の合わせ目から忍び込んで、もう、硬くなってきてた胸の小さな粒を指で押し潰すようにされた。 「はぁっ」  ゾクゾクって、快感が走り抜ける。  たまらなくて、腰の辺りが甘くジンって疼いてしまう。 「あっ……」  それ、噛んで欲しい、かも。 「っ」  このまま睦月の舌に囚われて、歯でちょっと噛んで欲しい。  勝手に身体が動いて、睦月の唇に押し付けるようにすると、チラッとこっちを見て、目を細めながら。 「っ、あっ、ダメ、声出ちゃうっ」  噛んでくれた。 「それっ」 「うん」  ベランダなのに。  花火大会の最中なのに。  誰かしらがベランダに出て花火を眺めてるかもしれないのに。 「睦月っ」  でも、止めないで欲しいって願ってしまう。  このままされたいって。 「綺麗……」 「? あ、花火?」  背後ではとめどなく花火の打ち上がる音がしてた。どんな花火が上がってるのかは背中を向けている俺にはわからないけれど、でも、睦月の瞳に赤い光が輝いたり、白い光が輝いている。さっきは青い光が輝いていて、とても綺麗だった。 「花火をバックにした千佳志さんが」  ほら、今も、今度は白い色がキラキラと瞳の中にある。そして、背後で火花が踊っていそうな音がした。 「俺? 何、言って」 「見惚れるくらいに綺麗です」 「あっ」 「たまらなくなるくらいに」 「っ」  溶けそう。  暑くて。  それから、睦月の手が、熱くて。 「ン、ふっ……」  クラクラする。  この手にたくさん触ってもらいたくて。 「あ、待っ」 「恥ずかしい?」 「う、ン」  恥ずかしいよ。  睦月の優しい手が、俺の脚の内側を撫でて、ビーチチェアの肘置きに脚を引っ掛けてくれる。  だって、たくさん開いて。  これ、すごい。 「はっ、あっ」  恥ずかしいのに、身体がすごく悦んじゃってる。 「ちょっとだけ、声」 「無理っ、ん、ン」 「抑えらない?」  深く口付けられながら、睦月の長い指が、来て。 「ン、ん……ン」 「じゃ」  気持ち、い。全部、何もかも気持ちいい。  声を堰き止めるためのキスも、中を撫でてくれる指も、こんな場所で感じてる俺を見つめる睦月の眼差しも。 「中、気持ちいんだ。やらしく締め付けてくる」 「あ、うん、気持ちいっ、そこ、もっと」  すごい格好、だよね。  両脚を肘置きの上に置きながらいっぱいに開いて、全部見られてる。すごく反応して濡れてる。睦月の手に握り締められて、柔く、きつく、上下に扱かれるだけで腰が動いて。その度に指に絡みつくように中がうごめいて。 「はっ、あぁっ……ん」  欲しくてたまらなくなってる。  外なのに。  今朝、たくさん洗濯物を干してたベランダなのに。  みんなが夜空を見上げてる中で、俺たちだけお互いだけを見つめてる。 「このまましたら、怒る?」 「あ……」  ダメ、なのに。 「千佳志さん……」  ぎゅっと睦月の手を握って、引き抜くと、その手に自分のを握ってもらう。 「あっ、声っ」 「うん」 「あっ、っ、して……この、まま」  声が一瞬溢れそうになって。  ――ヒュウウウウ……ドオオオオン。 「やばい……千佳志の中っ」  熱くて、太いのに身体の中心を射抜かれた瞬間。 「あっっっ、っっ、っ、っ」  頭の中、真っ白になった。 「っ、すごい……千佳志の、中」 「っ、はぁ……」  睦月の大きな手が俺ので濡れて。 「最高に気持ちい」 「あ、俺もっ」  刺し貫かれただけで達した身体でしゃぶりついた。 「すごく、気持ちぃ」  背後で花火が打ち上げ乱れた。 「もっと、欲し」  睦月の手に犯してもらえるように腰を踊らせながら、睦月のことイかせたくて、何度も締め付けた。 「ン、ん」  浴衣の睦月に発情して、何度も何度も、角度を変えて舌先を絡めて、身体を深く、その熱に沈めた。

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