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第2話 ハジメとミト出会い②
芝公園の端(はずれ)だろうか。古い屋敷に着いた。都心とは思えない、珍しい長屋門がある。夜中だと言うのに誰かが門を開けてくれた。
「ハジメ坊ちゃん、お帰りなさい。
深夜に着く便でしたか?」
「違うよ。ちょっと夜遊びだ。
恋人を連れて来たよ。加藤はもう休んでいいよ。後は自分でやるから。」
「え、僕?恋人?」
広い家だが通された離れみたいな所は物凄く散らかっていた。
「ハジメらしい部屋だね。足の踏み場もない。」
「こっちにおいで。ベッドに座れるだろ。」
椅子なんかないのでベッドに腰掛けたミトは、いきなり押し倒された。
「え、えっ」
「ミト、おまえはゲイなんだろ、あんなパーティにいたんだから。もしかしてプロ?」
(この人は僕に男娼か?って聞いてるの?)
「ち、違うよ。初めて連れて行かれたんだ。
怖かった。」
「俺はずっと禁欲生活だったからミトを抱きたい。いいか?」
凄く強い力で抱きしめられた。ハジメは大好きなタイプだから乱暴にされて身体が反応した。嫌じゃない。感じる。ロジと違う匂い。汗の匂い?
土の匂い?野生的で震えてしまう。そして物凄く上手だ。
パーティのためにロジに穿かされたティーバックの小さな下着が食い込んでいるのが見つかってしまった。
「こんなの穿いて俺を狂わせる。ミト、激しくしてもいいか?何回もイクよ。
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