2 / 240

第2話 ハジメとミト出会い② 

 芝公園の端(はずれ)だろうか。古い屋敷に着いた。都心とは思えない、珍しい長屋門がある。夜中だと言うのに誰かが門を開けてくれた。 「ハジメ坊ちゃん、お帰りなさい。 深夜に着く便でしたか?」 「違うよ。ちょっと夜遊びだ。 恋人を連れて来たよ。加藤はもう休んでいいよ。後は自分でやるから。」 「え、僕?恋人?」  広い家だが通された離れみたいな所は物凄く散らかっていた。 「ハジメらしい部屋だね。足の踏み場もない。」 「こっちにおいで。ベッドに座れるだろ。」 椅子なんかないのでベッドに腰掛けたミトは、いきなり押し倒された。 「え、えっ」 「ミト、おまえはゲイなんだろ、あんなパーティにいたんだから。もしかしてプロ?」 (この人は僕に男娼か?って聞いてるの?) 「ち、違うよ。初めて連れて行かれたんだ。 怖かった。」 「俺はずっと禁欲生活だったからミトを抱きたい。いいか?」  凄く強い力で抱きしめられた。ハジメは大好きなタイプだから乱暴にされて身体が反応した。嫌じゃない。感じる。ロジと違う匂い。汗の匂い? 土の匂い?野生的で震えてしまう。そして物凄く上手だ。  パーティのためにロジに穿かされたティーバックの小さな下着が食い込んでいるのが見つかってしまった。 「こんなの穿いて俺を狂わせる。ミト、激しくしてもいいか?何回もイクよ。

ともだちにシェアしよう!