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第6話 ロジの独白③

 次の夜、私はドアの前をウロウロした。ミトの連絡先を知らない事に気がついた。待つしかない。  私は大人だ。大人だ。落ち着け。落ち着け。 今日も来ないかもしれない。こんな若造みたいに焦っている自分を持て余す。いい年をして。いや年は関係ない。  恋は本当に、落ちる、ものなんだ。  ドアの前にミトがいた。 「待ってたよ。昨夜はどうして来なかったの? 寂しかったよ。」  いつものソファに座って 「ここにおいで。膝に乗って。」 ミトは飛びついてきた。首に抱きついて膝に乗ろうとする。可愛い。膝に乗ってきたミトに優しく口づける。触れ合うような、小鳥のような。 「ミトは初めてなんだね。可愛い。」 我慢できない。舌を入れて強く吸う。ディープキスが止まらない。  ジーパンの股間が窮屈そうだ。そっと撫でると 「ロジ、僕のあそこ、凄く痛い。固くなりすぎて。待って。ちょっと待って。」 「ミト可愛い。ホントに何も知らないのかい? 私が初めて?それじゃあ全部教えてあげるよ。 今夜は帰さない。私の事は好き?言ってみて。」 「僕はロジが好き。」  ミトを傷つけないように、自分を抑えたつもりだが、それでも夢中になってしまった。  ミトは健気に私の言うことを聞いて、私を喜ばせようとする。セックスよりもその気持ちが嬉しい。 「何でもするよ。ロジの好きな事なら何でも。」

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