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第12話 ゲイ・パーティ①

 ロジがパーティに行くか?と聞いてきた。 「パーティって?」 「ゲイのパーティだよ。 ミトは私にくっついていろ。 ゲイの友人達を紹介してやるよ。 ミトを見せびらかしてやろう。 ゲイ・パーティは面白いぞ。」  僕はロジ好みのオシャレをして一緒に出かけた。シンプルな白いドレスシャツに細身のパンツ。でもセクシーな下着を着けさせられた。小さくて後ろが食い込むティーバック。こんなの誰に見せるっていうの?  ロジはゆったりしたシルクのシャツを着て、カッコいいスーツを着崩している。  下着を付けてないんだ。ズボンの中、シャツの長い裾でペニスを包む。アメリカでは当たり前なんだって。僕はドキドキしちゃうよ。  お揃いで買ったグッチのローファーを履いた。  麻布の一軒家、広々とした庭園の中にそのクラブはあった。東京じゃないみたい。  ロジが運転してマイバッハで来た。ロジは、お酒飲まないからいいのかな。  ロジが凄くカッコいい。惚れ直す。僕のロジだよ。誰にもあげない。  二重になった扉の中は別世界だった。大きな音で音楽がかかっているみたい。  ドラァグ・クィーンがロジ目掛けて飛んで来た。ハグして真っ赤な唇でロジにキスした。口紅がくっきりとロジのほっぺについた。 「わっ、すごい、人が多いね。」 「ミト、私から離れないで。」

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