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第13話 ゲイ・パーティ②
「ロジャー!」
「ロジャー久しぶり!」
「ロジャーが来てる!会いたかった!」
いろんな人がロジにハグして、ついでに僕にもハグしてくれる。
どんどん奥に入って行ってVIP席みたいなソファに座った。シャンパングラスが回ってきて僕が口を付けると、またピンドンのマグナムが注がれる。ドンペリニョンのロゼ。マグナム瓶が次々に回って来る。
「美味しい、僕これ好きだな。」
ロジが耳元で
「大丈夫か?飲み過ぎるなよ。」
「ロジは何飲んでるの?」
「私はジンジャーエールだよ。
パッと見、シャンパンに見えるだろ。酒をやらないのはみんな知ってるから小鉄が持って来てくれる。ああ、さっきのドラァグ・クィーンは小鉄っていう名前だ。」
みんながロジを知ってるんだ。
生バンドが入っていてフロアで抱き合って踊ってるカップルもいる。
ステージでは綺麗なドラァグ・クィーン達が踊ってる。
華やかで賑やかでうるさくて最高だ。
いろんな人が挨拶に来る。ロジは
「私の妻だ。」
と僕を紹介してくれる。僕は誇らしい気持ちになった。ロジはここにいる誰よりも素敵だから。
それになんか貫禄がある。みんなが一目置いているような。
だんだん盛り上がって熱気が凄い。あちらこちらでキスしたり抱き合ってセクシーだ。
カップルになったら2階に行くみたい。
「ロジ、2階に何かあるの?」
ロジは僕の肩を抱いて耳元で
「ベッドルームがたくさんあるよ。
今日はゲイのプロスティチュート(男娼)が随分来てる。相手が見つかったら2階に行くのさ。」
「ロジも行った事あるの?」
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